現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
3 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
4 | 大賢は大愚に似たり生身魂 |
5 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
6 | をみならとくらげとわたる城ケ島 |
7 | 重ね着の中に女のはだかあり |
8 | 桜散るあなたも河馬になりなさい |
9 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
10 | 古庭を魔になかへしそ蟇 |
11 | 遠方の雲に暑を置き青さんま |
12 | かえるばを天に敷きつめわが恋は |
13 | 衣かつぎが好きで抜けない国訛 |
14 | 尻蹴って蟇あゆまする薬師道 |
15 | をみならも涼しきときは遠を見る |
16 | 衣擦の淋漓とありぬ能始 |
17 | ひとしずく空よりの色露草に |
18 | わらやふるゆきつもる |
19 | 野分なら悲しみすこし放ちけり |
20 | 薔薇の香の紛々として眠られず |
21 | イナバウワーして見る景色蝶の昼 |
22 | 月光に深雪の創のかくれなし |
23 | 石に腰を、墓であつたか |
24 | ライダーの翼広げし大夏野 |
25 | ずんずんと鼻毛の伸びる梅雨かな |
26 | 春惜むおんすがたこそとこしなへ |
27 | 大寒の埃の如く人死ぬる |
28 | 街をゆく臍出しギャルや稲光り |
29 | 初秋やすでに細身の草のいろ |
30 | 福寿草ひとつふたつは人見知り |
31 | 雁やのこるものみな美しき |
32 | うちの蝶としてとんでいるしばらく |
33 | 街上の雪はしきりに図書の舗 |
34 | 街またぐ虹の半円雨上がる |
35 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
36 | 街を行く遠い戦火に手をあげて |
37 | 春あけぼの金色の灯の電車くる |
38 | ふと忘る暗証番号夏の果て |
39 | 街並の三角四角白雨来る |
40 | 何となく奈良なつかしや古暦 |
41 | 大根の花紫野大徳寺 |
42 | 陽へ病む |
43 | 天の川わたるお多福豆一列 |
44 | 子を殴ちしながき一瞬天の蟬 |
45 | ひんがしに阿蘇の煙や紅葉晴 |
46 | 臨終の医師の言葉や兄死なず |
47 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
48 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
49 | 木の実のごとき臍もちき死なしめき |
50 | ぶどう棚右手とどかずラリルレロ |
2024年4月19日 05時59分更新(随時更新中)