現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月25日のデイリーキーワードランキング
1 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
4 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
5 | まつすぐな道でさみしい |
6 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
7 | 桶あれば桶をのぞいて十二月 |
8 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
9 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
10 | あてどなく急げる蝶に似たらずや |
11 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
12 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
13 | 去年今年永劫北斗搖がざる |
14 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
15 | 若鮎の二手になりて上りけり |
16 | 冬川やのぼり初めたる夕芥 |
17 | 口むすぶ鯉みて帰る秋彼岸 |
18 | ちちろ虫女体の記憶よみがへる |
19 | 黒揚羽水の匂ひの法隆寺 |
20 | 冬の日の海に没る音をきかんとす |
21 | 満月の照りまさりつつ花の上 |
22 | 去年の鶴去年のところに凍てにけり |
23 | てふてふや遊びをせむとて吾が生れぬ |
24 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
25 | 木の実のごとき臍もちき死なしめき |
26 | 秋扇や寂しき顔の賢夫人 |
27 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
28 | 春風にこぼれて赤し歯磨粉 |
29 | 瀧の上に空の蒼さの蒐り来 |
30 | たとふれば独楽のはじける如くなり |
31 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
32 | 恋語る魚もあるべし春の海 |
33 | 降る雪や玉のごとくにランプ拭く |
34 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
35 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
36 | 美しき春潮の航一時間 |
37 | 夏来る人格二つたずさえて |
38 | 鎌研ぎは母の仕込みや吾亦紅 |
39 | はるかまで旅してゐたり昼寝覚 |
40 | 鰯雲美しき死を夜に誓ふ |
41 | げじげじや霧にゆらぎてランプの灯 |
42 | 山中に夜干しの褌の静かなり |
43 | 細雪何を言わずと未練酒 |
44 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
45 | 冬蕾そつと口付けしたくなる |
46 | 風の木あり死者をかついで山越える |
47 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
48 | 白露に阿吽の旭さしにけり |
49 | 芋の露連山影を正しうす |
50 | えごの花天の秤は傾けり |
2024年4月23日 15時28分更新(随時更新中)