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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2010年6月24日のデイリーキーワードランキング

1

祈るべき天とおもえど天の病む
2

てのひらの静かなる飢青くるみ
3

星屑や鬱然として夜の新樹
4

サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ
5

人恋いて飯炊くときや合歓の花
6

満月のほたるぶくろよ顔上げよ
7

すれちがうベクトル海の日の教室
8

身軽さは淋しき合歓の花ざかり
9

河骨の鈴をふるはす星揃ふ
10

裸子をひとり得しのみ禮拜す
11

人恋へば夕べ笹の葉清し清し
12

瞑想の時を下さいあやめ咲く
13

星移る匂い袋の涼しき香
14

黴厨匙きらきらと密集す
15

体内の迷路も夏か水いそぐ
16

頭の中で白い夏野となつている
17

ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう
18

七月の潜水艦になれといふ
19

鍵束に覚えなき鍵星迎え
20

色色に異国文字ある星祭
21

朝焼の雲海尾根を溢れ落つ
22

夏の野に手足はげしく流されぬ
23

我も亦ラッシュアワーのうたかたか
24

生の終り見えざる七月杉が立つ
25

夏みかん酸つぱしいまさら純潔など
26

海の蝶最後は波に止まりけり
27

蟻よバラを登りつめても陽が遠い
28

にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき
29

鳥帰る空いちまいの畳紙
30

別れの瞳海より青し疑わず
31

谺して山ほととぎすほしいまま
32

少女の四肢ほそくかしこく冷房に
33

身を離れゆき香水の独りあそび
34

太陽へゆきたし芥子の坂を登り
35

河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ
36

暗緑街道無音の翼など要らぬ
37

天体やゆうべ毛深きももすもも
38

青田行く新幹線は銀の針
39

そもそものはじめは紺の絣かな
40

蛇打つて森の暗さを逃れ出し
41

ゆく夏の遠心に置く朝礼台
42

ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ
43

海溝に貝の墜ちゆく夏の夢
44

きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり
45

しんかんと炎天ザイル垂るるのみ
46

うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間
47

萍の一つは頭蓋のなかにうく
48

前だけ向いて歩く独りの余韻
49

ががんぼは窓擦る沒落するのだな
50

背泳ぎのまま秋風になってゆく


2024年4月24日 14時28分更新(随時更新中)
 

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