現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
7 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
8 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
9 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
10 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
11 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
12 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
13 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
14 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
15 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
16 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
17 | 桔梗にあいまいな色なかりけり |
18 | みみづくが両眼抜きに来る刻か |
19 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
20 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
21 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
22 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
23 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
24 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
25 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
26 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
27 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
28 | 入れものが無い両手で受ける |
29 | 頭の中で白い夏野となつている |
30 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
31 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
32 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
33 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
34 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
35 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
36 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
37 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
38 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
39 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
40 | 黴厨匙きらきらと密集す |
41 | バラの芽やくびれし腕の翼状針 |
42 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
43 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
44 | 芋の露連山影を正しうす |
45 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
46 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
47 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
48 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
49 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
50 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
2024年4月19日 23時20分更新(随時更新中)