現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
5 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
6 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
7 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
8 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
9 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
10 | 聖五月終刊号のまたもかな |
11 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
12 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
13 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
14 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
15 | ずぶぬれて犬ころ |
16 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
17 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
18 | 久女忌の髪むらさきにしてみたき |
19 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
20 | バラの芽やくびれし腕の翼状針 |
21 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
22 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
23 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
24 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
25 | 星空へ店より林檎あふれをり |
26 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
27 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
28 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
29 | 芋の露連山影を正しうす |
30 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
31 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
32 | 熱の子の手の夏みかんころげ出す |
33 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
34 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
35 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
36 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
37 | 狂乱の狂の字かすれ水ぬるむ |
38 | 太陽へゆきたし芥子の坂を登り |
39 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
40 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
41 | 菫程な小さき人に生れたし |
42 | 原爆の無数の蝶が降りてくる |
43 | 新緑と深緑の間のラブレター |
44 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
45 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
46 | 核持たぬ国の末世の青葉寒む |
47 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
48 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
49 | 紫陽花に秋冷いたる信濃かな |
50 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
2024年4月20日 11時51分更新(随時更新中)