現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年12月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
2 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
3 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
4 | 歌留多とる皆美しく負けまじく |
5 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
6 | 鮟鱇鍋ひとの大金懐に |
7 | コスモスなどやさしく吹けど死ねないよ |
8 | 白鳥といふ一巨花を水に置く |
9 | 餅を切る妻家霊のごとき声 |
10 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
11 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
12 | 去年今年貫く棒の如きもの |
13 | 淋しい寝る本がない |
14 | 夏草の下にあるべきピンセット |
15 | 餅も好き酒もすきなりけさの春 |
16 | 冬薔薇に開かぬ力ありしなり |
17 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
18 | 生きざまのままに枝張る冬﨔 |
19 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
20 | 飾られて眠らぬ雛となり給ふ |
21 | 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり |
22 | あかつきの萍たたく山の雨 |
23 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
24 | あさまらのめでたき春となりにけり |
25 | 木賊刈るや雪のにほひの絶縁状 |
26 | 溶けてゆけると形代のおもいけり |
27 | 初鴉わが散策を待ちゐたり |
28 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
29 | 寒卵二つ置きたり相寄らず |
30 | ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 |
31 | 硝子戸の中の幸福足袋の裏 |
32 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
33 | 早春の庭をめぐりて門を出でず |
34 | 冷奴隣に灯先んじて |
35 | あきぐみに陽の匂う風吹き来たる |
36 | 山桜 雪嶺天に 声もなし |
37 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
38 | いくたびも震ふ大地や寒昴 |
39 | かなかなのどこかで地獄草子かな |
40 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
41 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
42 | 蜾蠃追吹かれどほしの木の形 |
43 | 風の中おのれを責めつつ歩く |
44 | 虹自身時間はありと思ひけり |
45 | 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る |
46 | 梅一枝折りぬ上手に笑へずに |
47 | 豊満の魚華やぐ中の三面鏡 |
48 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
49 | 一筋の秋風なりし蚊遣香 |
50 | 寒鯉を真白しと見れば鰭の藍 |
2024年4月20日 02時35分更新(随時更新中)