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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2009年12月9日のデイリーキーワードランキング

1

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
2

大空に羽子の白妙とどまれり
3

そら豆の花の黒き目数しれず
4

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
5

金亀子擲つ闇の深さかな
6

遠山に日の当りたる枯野かな
7

とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
8

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
9

戀螢ゆたかなる孤の室生川
10

死にたれば人来て大根煮きはじむ
11

春の日やあの世この世と馬車を駆り
12

花冷のちがふ乳房に逢ひにゆく
13

木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
14

冬の水一枝の影も欺かず
15

春風や闘志いだきて丘に立つ
16

空は太初の青さ妻より林檎うく
17

母と寝る一夜豊かに虫の声
18

赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり
19

ぜんまいののの字ばかりの寂光土
20

願ふより謝すこと多き初詣
21

谺して山ほととぎすほしいまま
22

大空にうかめる如き玉椿
23

今の間のおういぬふぐり聖人去り
24

元日の人通りとはなりにけり
25

水着出すこころ閉ざしてゐた頃の
26

悪しく老いたり早乙女の線偸む
27

雀の子一尺とんでひとつとや
28

淡からず白夜の国のシャンデリア
29

内ももの刺青みたり夕桜
30

真黒き釣鐘を見て昼涼し
31

ひとつ咲く酒中花はわが恋椿
32

恐ろしき緑の中に入りて染まらん
33

きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり
34

つひに戦死一匹の蟻ゆけどゆけど
35

しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上
36

恋語る魚もあるべし春の海
37

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
38

もの置けばそこに生れぬ秋の蔭
39

息白く痛い言葉が続けざま
40

防人の妻恋ふ歌や磯菜摘む
41

恋愛と全く無縁落し文
42

炭竈は雨にくづれて遅桜
43

あなにやし前の世の誰羽抜鳥
44

ひげを剃り百虫足を殺し外出す
45

船霊や風吹けば来る漢たち
46

土手を外れ枯野の犬となりゆけり
47

立春の米こぼれをり葛西橋
48

降る雪や明治は遠くなりにけり
49

わが骨を見てゐる鷹と思ひけり
50

あえかなる薔薇撰りをれば春の雷


2024年3月29日 21時54分更新(随時更新中)
 

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