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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2009年11月10日のデイリーキーワードランキング

1

引いてやる子の手のぬくき朧かな
2

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
3

寂しくて道のつながる年のくれ
4

ものの種にぎればいのちひしめける
5

しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上
6

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
7

少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ
8

秋空を二つに断てり椎大樹
9

その冬木誰も瞶めては去りぬ
10

一月の川一月の谷の中
11

流されてたましひ鳥となり帰る
12

切株があり愚直の斧があり
13

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
14

湾曲し火傷し爆心地のマラソン
15

芋の露連山影を正しうす
16

鷹のつらきびしく老いて哀れなり
17

ゆで玉子 むけばかがやく 花曇
18

金剛の露ひとつぶや石の上
19

磨崖佛おほむらさきを放ちけり
20

手庇を何回したり春の山
21

海に出て木枯帰るところなし
22

生きて眼を閉づる寒禽友も貧し
23

これ着ると梟が啼くめくら縞
24

秋の暮水のやうなる酒二合
25

秋風や模様のちがふ皿二つ
26

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
27

秋の暮大魚の骨を海が引く
28

夏嵐机上の白紙飛び尽す
29

塩の道かも怒鳴りたいほど蜻蛉澄み
30

緑陰に自転車止めて賭将棋
31

食べてゐる牛の口より蓼の花
32

土不踏なければ雛倒れけり
33

じゃんけんで負けて螢に生れたの
34

水洟や鼻の先だけ暮れ残る
35

姉の身に地割れ及びて水仙花
36

逢ひたきは故人ばかりよ秋の風
37

荒海にめしひて鯛を愛すかな
38

枯木立月光棒のごときかな
39

こんなよい月を一人で見て寝る
40

赤い椿白い椿と落ちにけり
41

春風や闘志いだきて丘に立つ
42

照り競ふ紅葉を囃す瀬音あり
43

あやまちはくりかへします秋の暮
44

旧正や三河も果の花祭
45

もの言ひて露けき夜と覚えたり
46

草の実や海は真横にまぶしくて
47

へうへうとして水を味はふ
48

熱出しの廿日あまりに花了る
49

うす目して汗ばむ死者をうべなへり
50

冬深し柱の中の濤の音


2024年4月20日 09時52分更新(随時更新中)
 

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