現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年5月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 芋の露連山影を正しうす |
2 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
3 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
4 | 春昼のゆびとどまれば琴も止む |
5 | 大学も葵祭のきのふけふ |
6 | なつかしや未生以前の青嵐 |
7 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
8 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
9 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
10 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
11 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
12 | 重ね着の中に女のはだかあり |
13 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
14 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
15 | あるけばかつこういそげばかつこう |
16 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
17 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
18 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
19 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
20 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
21 | あをあをとして生きてゐる余り苗 |
22 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
23 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
24 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
25 | 虎杖の身の上に在れ野の翁 |
26 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
27 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
28 | ものの種にぎればいのちひしめける |
29 | スケートの紐むすぶ間も逸りつつ |
30 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
31 | 老鴬や泪たまれば啼きにけり |
32 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
33 | 三日月に狐出て見よオホーツク |
34 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
35 | 葺きあまる色濃き菖蒲一束ね |
36 | 何物が蛾を装ひて入り来るや |
37 | 芳草や黒き烏も濃紫 |
38 | 郭公の声のあけくれ吾子育つ |
39 | くらやみに蝌蚪の手足が生えつつあり |
40 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
41 | 浴後裸婦らんまんとしてけむらへり |
42 | 棕櫚の花イスラムの唄こぼれ降る |
43 | 老鶯や樹海のなかの普賢徑 |
44 | 空蝉に真昼の海が残っている |
45 | 東にかくも透徹の月耕す音 |
46 | 寒鴉己が影の上におりたちぬ |
47 | 風の村伏せて瞳つむる地鶏かな |
48 | 生国の昼へ蹴り出す煙茸 |
49 | 広場に裂けた木塩のまわりに塩軋み |
50 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
2024年4月18日 21時44分更新(随時更新中)