現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 蝶迅し潟干拓の大環に |
3 | 祖母山も傾山も夕立かな |
4 | 世の渦を一つ逃れて鮟鱇鍋 |
5 | 早乙女の憩ひの色に杉木立 |
6 | 大年やおのづからなる梁響 |
7 | 子規庵のユスラの実お前達も貰うて来た |
8 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
9 | せりなずなごぎょうはこべら母縮む |
10 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
11 | かならずや具眼の士あり葉鶏頭 |
12 | ポプラ黄にカフカ全集漆黒なり |
13 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
14 | 京へつくまでに暮れけりあやめぐさ |
15 | 藍の花栞れば紅の失せにけり |
16 | 良く酔えば花の夕べは死すとも可 |
17 | 少しづつあらはに積もるみぞれかな |
18 | 引鶴の天地を引きてゆきにけり |
19 | 海峡を越えんと紅きものうごく |
20 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
21 | 山鳩の鳴くや焚火の音の中 |
22 | 枯蓮や無用の者ら無用の首 |
23 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
24 | つまむことこの世にいとし吾亦紅 |
25 | 月を見てをりたる父の論すこと |
26 | 陽炎や巨岩そのものが舟歌 |
27 | 地階の灯春の雪ふる樹のもとに |
28 | すみれ野に罪あるごとく来て二人 |
29 | 裏山に日がさすときの麦埃 |
30 | ひたすらに風が吹くなり大旦 |
31 | 海に出て木枯帰るところなし |
32 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
33 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
34 | ひとつづつ玉子にシール終戦日 |
35 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
36 | 青梅の臀うつくしくそろひけり |
37 | 罠もろとも獣がうごく霧の底 |
38 | 昼ふかく稲刈る音のすすみくる |
39 | 山寺の扉に雲遊ぶ彼岸かな |
40 | 早春の飛鳥陽石蒼古たり |
41 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
42 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
43 | 子へ買ふ焼栗夜寒は夜の女らも |
44 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
45 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
46 | おそく来て若者一人さくら鍋 |
47 | 春雷や針を咥へてふり返る |
48 | 葛飾や浮葉のしるきひとの門 |
49 | 灯台のように遠くて裸足です |
50 | 人妻に春の喇叭が遠く鳴る |
2024年4月24日 19時29分更新(随時更新中)