現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 鮟鱇もわが身の業も煮ゆるかな |
3 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
4 | 青空に羽毛の月出て苗木市 |
5 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
6 | 麗かに摘みふやしいる棺の花 |
7 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
8 | 雁わたる風か畳に輪ゴム踏み |
9 | 目をあぐるたびに岩見の花辛夷 |
10 | 其中に金鈴をふる虫一つ |
11 | 六月やあらく塩ふる磯料理 |
12 | 女中遠鳶眺めては睡からん |
13 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
14 | 板山葵に銚子二本の晦日蕎麦 |
15 | 人声のかたむくものに桜時 |
16 | 死にし骨は海に捨つべし沢庵噛む |
17 | 衣更鼻たれ餓鬼のよく育つ |
18 | 颱風をきし足拭けどしめりとれず |
19 | 花大根黒猫鈴をみてあそぶ |
20 | 街昏れて雁わたる空のこしおく |
21 | 鬼百合も写ってしまう心電図 |
22 | 青濁の沼ありしかキリシタン刑場 |
23 | 子の皿に塩ふる音もみどりの夜 |
24 | 匂ひ艶よき柚子姫と混浴す |
25 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
26 | 相撲乗せし便船のなど時化となり |
27 | 空蝉に真昼の海が残っている |
28 | 立ち尿る農婦が育て麥青し |
29 | 綺羅星は私語し雪嶺これを聴く |
30 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
31 | 蒼みつつしづくする雪妻還る |
32 | からだの風景を鷹が舞っている |
33 | 日の障子太鼓の如し福寿草 |
34 | 露の葉のそれぞれに日は力帯び |
35 | ああ小春我等涎し涙して |
36 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
37 | 月いでて薔薇のたそがれなほつづく |
38 | 人声や豊年の臼裏庭に |
39 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
40 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
41 | 葛飾や浮葉のしるきひとの門 |
42 | 人妻に春の喇叭が遠く鳴る |
43 | 苗代の水を平らにして眠る |
44 | 男根担ぎ仏壇峠越えにけり |
45 | 大空に伸び傾ける冬木かな |
46 | 燈籠にしばらくのこる匂ひかな |
47 | 道へ出て木の夜叉ぶしの豊年か |
48 | 彼岸会の氷菓正体なくなりぬ |
49 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
50 | 螢火や手首ほそしと掴まれし |
2024年4月18日 13時08分更新(随時更新中)