現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 白鳥といふ一巨花を水に置く |
2 | 海に出て木枯帰るところなし |
3 | 原爆図中口あくわれも口あく寒 |
4 | 病む母の薄眼に満ちて花万朶 |
5 | あお向きしとき月ありぬ一つの月 |
6 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
7 | そらまめの花のひとみのさかしげに |
8 | 炉話の百貫目とは牛のこと |
9 | ものの種にぎればいのちひしめける |
10 | 春の歌うたえば解けゆくもののあり |
11 | 匂ひ艶よき柚子姫と混浴す |
12 | 去年今年貫く棒の如きもの |
13 | 白足袋にいとうすき紺のゆかりかな |
14 | てのひらの荒野を翔てるてんと虫 |
15 | 俳々と馬鹿の一念寒たまご |
16 | あかあかと天地の間の雛納 |
17 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
18 | かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す |
19 | おそるべき君等の乳房夏来る |
20 | 歌留多とる皆美しく負けまじく |
21 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
22 | 萬難を排して余呉へ芹摘みに |
23 | 枯野去り満月が来る熟睡かな |
24 | 現し世と黄泉の境の花吹雪 |
25 | 涙なし蝶かんかんと触れ合いて |
26 | 河の歯ゆく朝から晩まで河の歯ゆく |
27 | 早苗饗と言へばはるかな祖父の声 |
28 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
29 | 薄氷と遊んで居れば肉体なる |
30 | 立てば雪女郎坐れば遣手婆 |
31 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
32 | もがり笛風の又三郎やあーい |
33 | 死者が出て川の匂いの冷索麺 |
34 | よろこびはかなしみに似し冬牡丹 |
35 | 誠実に氷菓を痩せさせるあなた |
36 | れんぎように巨鯨の影の月日かな |
37 | 空蝉に真昼の海が残っている |
38 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
39 | 黒松の一幹迫る寒灯下 |
40 | 玲瓏とわが町わたる冬至の日 |
41 | 東大寺湯屋の空ゆく落花かな |
42 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
43 | しがらみを抜けてふたたび春の水 |
44 | 正月に山雀二つ貝の頬 |
45 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
46 | あかあかと夢に綿打つ晩夏かな |
47 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
48 | 赤樫の花と思わず空淡め |
49 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
50 | ベレーはみ出る白鬢 神戸でなら死にたい |
2024年4月20日 16時10分更新(随時更新中)