現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
2 | 早春の庭をめぐりて門を出でず |
3 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
4 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
5 | 家毎に地球の人や天の川 |
6 | 冬海の近くの溝を米の粒 |
7 | 立てば雪女郎坐れば遣手婆 |
8 | 春潮といへば必ず門司を思ふ |
9 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
10 | 春風にこぼれて赤し歯磨粉 |
11 | テラスより見てことごとく松の芯 |
12 | 初富士の大きかりける汀かな |
13 | いそがしきことのさみしきみそさざい |
14 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
15 | 死にがたしとて蓑虫のあつまれる |
16 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
17 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
18 | 雷に怯えて長き睫かな |
19 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
20 | 青空に寒氣多感の雀ども |
21 | からだの風景を鷹が舞っている |
22 | ミス卑弥呼準ミス卑弥呼桜咲く |
23 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
24 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
25 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
26 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
27 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
28 | 鴨渡る鍵も小さき旅カバン |
29 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
30 | ゆきずりの香水の香や憂ひに似 |
31 | 年ゆくや星座曼陀羅のごとくあり |
32 | 蓑虫や思へば無駄なことばかり |
33 | 扉を開けて閉めて六月たかぐもり |
34 | 北風に人細り行き曲り消え |
35 | 光陰のやがて薄墨桜かな |
36 | 春惜しむ白鳥の如き溲瓶持ち |
37 | 卒業や水は流るる光のなか |
38 | 愛語まじる闇ながれきて椿の火事 |
39 | ものの種にぎればいのちひしめける |
40 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
41 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
42 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
43 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
44 | 風景を出でし錆色みちおしえ |
45 | 咳をしても一人 |
46 | 世過ぎとは修羅蔦しげる家のあり |
47 | 空蝉に真昼の海が残っている |
48 | 藤の昼膝やはらかくひとに逢ふ |
49 | 世を旅して寒紅梅一塵 |
50 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
2024年4月25日 22時27分更新(随時更新中)