現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 海に出て木枯帰るところなし |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | 朧夜のむんずと高む翌檜 |
4 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
5 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
6 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
7 | 釣瓶落しといへど光芒しづかなり |
8 | 冬深し柱の中の濤の音 |
9 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
10 | 苗代の青や近江は真つ平ら |
11 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
12 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
13 | 日常や椿一輪が重たし |
14 | 夏の山国母いてわれを与太という |
15 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
16 | 弑逆あり流れゆく黄裳緑衣 |
17 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
18 | 打ちみだれ片乳白き砧かな |
19 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
20 | 癒えたれば白地図一枚の涼しさ |
21 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
22 | 木の洞を通ふ風あり秋の立つ |
23 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
24 | 水澄みて四方に関ある甲斐の国 |
25 | 小春日にわらい納めの翁面 |
26 | ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 |
27 | うかうかと我門過る月夜かな |
28 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
29 | 提灯を螢が襲ふ谷を来り |
30 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
31 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
32 | 光陰のやがて薄墨桜かな |
33 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
34 | 七夕や髪ぬれしまま人に逢ふ |
35 | 独活食うぶ奥歯の音の亡き母よ |
36 | 夏季鬪爭ぱつちり黒い瞳の少女 |
37 | 肉食家族に黄砂は夜を流れおり |
38 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
39 | しぐるるや堀江の茶屋に客ひとり |
40 | 系図には女とのみや吾亦紅 |
41 | 枯木立月光棒のごときかな |
42 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
43 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
44 | やつにも注げよ北風が吹きあぐ縄のれん |
45 | 小春日の母の心に父住める |
46 | わが十指われにかしづく寒の入 |
47 | 万緑に朴また花を消すところ |
48 | おそるべき君等の乳房夏来る |
49 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
50 | 川を見るバナナの皮は手より落ち |
2024年4月24日 10時38分更新(随時更新中)