現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 芦の花ここにも沼の暮しあり |
2 | 死病得て爪うつくしき火桶かな |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | 陽へ病む |
5 | 葡萄の根燃す男たち春大雪 |
6 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
7 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
8 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
9 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
10 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
11 | 寐かさなき母になられし蒲団かな |
12 | 早春の庭をめぐりて門を出でず |
13 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
14 | 女あり父は魚津の鰤の漁夫 |
15 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
16 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
17 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
18 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
19 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
20 | ばうばうと長けてゐたりし余り苗 |
21 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
22 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
23 | おそく来て若者一人さくら鍋 |
24 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
25 | 太陽へゆきたし芥子の坂を登り |
26 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
27 | 家毎に地球の人や天の川 |
28 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
29 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
30 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
31 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
32 | 鉄を食ふ鉄バクテリア鉄の中 |
33 | 黄水仙ことばはがねのごとひびく |
34 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
35 | ああ大和にし白きさくらの寝屋に咲きちる |
36 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
37 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
38 | 青濁の沼ありしかキリシタン刑場 |
39 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
40 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
41 | 青空から汚染受ける酒臭の胸 |
42 | 藍を植ゑ広瀬絣の染場守る |
43 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
44 | 何となく奈良なつかしや古暦 |
45 | 晩秋の唇涸き蝶といる |
46 | アイスコーヒー新社会人足を組み |
47 | 青芒うねるはじめを見ておりぬ |
48 | 牛の身の山越えてゆく炎暑かな |
49 | 青饅や志野の器の紅さして |
50 | 愛憎を母に放ちて秋に入る |
2024年4月25日 21時39分更新(随時更新中)