現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年9月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
2 | 邇ォ瑰や今も沖には未来あり |
3 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
4 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
5 | 散るさくら孤独はいまにはじまらず |
6 | 料亭の門前に水打ちて老ゆ |
7 | 新宿ははるかなる墓碑鳥渡る |
8 | 新聞小説ハッピーエンドせり師走 |
9 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
10 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
11 | 一月や裸身に竹の匂ひして |
12 | 大風のやうなかほして読んでをる |
13 | 家毎に地球の人や天の川 |
14 | 少年や六十年後の春の如し |
15 | 手拍子や水に降りこむ桜蘂 |
16 | 抱かれるごと高階に虹を見る |
17 | 拝むとき何も頼まずかいつぶり |
18 | 揺れる象のような海聾女の新聞ちぢむ |
19 | 損してもこの道をゆく氷水 |
20 | 新涼や白きてのひらあしのうら |
21 | 新涼や豆腐驚く唐辛子 |
22 | 旅客機閉ざす秋風のアラブ服が最後 |
23 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
24 | 空蝉に真昼の海が残っている |
25 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
26 | 芋の露連山影を正しうす |
27 | 金粉をこぼして火蛾やすさまじき |
28 | 雪嶺のひとたび暮れて顕はるる |
29 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
30 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
31 | ある僧の月を待たずに帰りけり |
32 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
33 | いまは床屋となりたる友の落葉の詩 |
34 | かならずや具眼の士あり葉鶏頭 |
35 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
36 | ことごとく枯れし涯なり船の中 |
37 | この良夜つくゑに死後のつばさを置く |
38 | しろい昼しろい手紙がこつんと来ぬ |
39 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
40 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
41 | それとなく御飯出てくる秋彼岸 |
42 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
43 | つごもりの人気少なき葬り見る |
44 | つゆくさと瞬きあえばちいさき身 |
45 | もがり笛洗ひたてなる星ばかり |
46 | イモウトノ帰リ遅サヨ五日月 |
47 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
48 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
49 | 人類の歩むさみしさつちふるを |
50 | 何処にでも大股でゆく神の留守 |
2024年4月24日 10時42分更新(随時更新中)