頂相とは? わかりやすく解説

ちょう‐そう〔チヤウサウ〕【頂相】

読み方:ちょうそう

ちんぞう(頂相)


ちん‐ぞう〔‐ザウ〕【頂相】

読み方:ちんぞう

《「ちんそう」とも。「ちん(頂)」は唐音禅宗高僧肖像画像写実性要求され、師がみずからの頂相画に賛をつけて弟子与え伝法証(あかし)とした。彫像表した頂相彫刻もある。中国宋代から隆盛をみ、日本では鎌倉時代すぐれた作品が多い。ちょうそう


頂相

読み方:チンゾウ(chinzou), チンソウ(chinsou), チョウソウ(chousou)

禅宗僧侶肖像画


ちんぞう 【頂相】

チンソウとも。チン唐宋音。頭の絵の意味で、禅宗肖像画をいう。半身像または曲録坐した全身像。

頂相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/29 06:15 UTC 版)

頂相(ちんぞう/ちんそう/ちょうそう)または頂像は、禅僧肖像画、または肖像彫刻のこと。




「頂相」の続きの解説一覧

頂相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:55 UTC 版)

無学祖元」の記事における「頂相」の解説

無学祖元坐像」 (重要文化財神奈川円覚寺 木像 彩色 玉眼 円覚寺舎利殿背後接して建つ開山堂安置弘安9年1286年)の示寂直後作られとみられる眼差しは鋭いながら口元優しく、顔は生気満ち前かがみ姿勢は今にもこちらに語りかけそうな迫真性をもつ。多く優れた鎌倉時代肖像彫刻中でも傑作中の傑作評される。 「無学祖元像」 (重要文化財神奈川円覚寺 絹本著色 弘安7年1284年) 「無学祖元像」 京都慈照寺 春屋妙葩南北朝時代

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頂相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:13 UTC 版)

鎌倉文化」の記事における「頂相」の解説

頂相は禅宗の僧の肖像画で、多く場合師僧から弟子付法の証として与えたのである宋代画像影響を受け、似絵とは異な筆致ながら、個性をよくとらえて写実尊ぶ画風うかがわれ、やはり名品が多い。 蘭渓道隆像 鎌倉建長寺曲彔きょくろく)と呼ばれる椅子座った南宋からの渡来蘭渓道隆全身描いた頂相の代表作。頂相上部1271年文永8年)の自賛があり、蘭渓が「朗然居士」なる人物あたえた絵であることが知られる絹本淡彩国宝指定されている。

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頂相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:21 UTC 版)

蘭渓道隆」の記事における「頂相」の解説

蘭渓道隆の頂相は、当時史料から多数制作されたことが確認できる代表的な肖像画は当項目冒頭の「蘭渓道隆像」(絹本著色建長寺国宝)で、上段記され蘭渓道隆自賛により、文永8年1271年)朗然居士北条時宗居士名か?)のために描かれたと分かる。像の黒目周り金泥縁取っており、これは他の頂相・肖像画には見られない手法である。建長寺には他に、「蘭渓道隆経行図」(重文)や、蘭渓道隆孫弟子にあたる太虚元寿約翁徳倹弟子)が嘉暦4年1329年)に霊石より賛を書いてもらった蘭渓道隆像」(重文絹本著色)がある。 肖像彫刻としては建長寺西来庵開山堂所在の「蘭渓道隆坐像」(木像漆塗玉眼13世紀重文)が代表作で、示寂前後制作されたと推定される。瞳は玉眼ではなく、瞳だけを水晶として上から貼り付け、瞳の中心の黒の周囲放射線上に金泥線を引いており、これも他に例がない。自賛像とも共通するこうした目への拘りは、雲水たちを厳しく見つける蘭渓道隆眼光表現だと考えられる建仁寺西来院にある「蘭渓道隆坐像」は延宝4年1676年仏師・康乗作だが、像の中には古い頭部像が入っており、こちらは写実的な面貌表現から蘭渓示寂前後の作だと見なせる。 現存する蘭渓道隆肖像画としては、西来院大覚禅師像」、福岡県勝福寺大覚禅師像」(重文)、滋賀県永源寺の「蘭渓道隆像」(南北朝時代か、蘭渓・約翁・寂室の3幅対)、宮城県瑞巌寺蘭渓・性西法身・明聰愚の3幅対、宮城県指定文化財)、静岡県修禅寺などがある。彫刻は、鎌倉常楽寺の「蘭渓道隆像」、長野県西岸寺の「大覚禅師椅像」(鎌倉後期から南北朝時代か)などがある。

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