開眼供養とは? わかりやすく解説

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かいげん‐くよう〔‐クヤウ〕【開眼供養】

読み方:かいげんくよう

開眼1の際に行う供養。「大仏—」


開眼法要

(開眼供養 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/10 22:39 UTC 版)

開眼法要(かいげんほうよう)は、仏像仏画仏壇などの完成の際に営まれる法要のこと。開眼供養入魂式魂入れとも言う。






「開眼法要」の続きの解説一覧

開眼供養

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:06 UTC 版)

東大寺盧舎那仏像」の記事における「開眼供養」の解説

こうして、天平勝宝4年4月9日752年5月26日)には大仏開眼供養会が挙行された。聖武太上天皇(すでに譲位していた)、光明皇太后孝謙天皇初めとする要人列席し参列者は1万数千人に及んだという。 開眼当日の様子次のようなものであった大仏殿前の庭には五色の幡と宝樹飾られ中央には舞台が、東西には『華厳経』の講師読師のための高座設置された。大仏殿内は造花と繍幡(刺繍施した幡)で荘厳されている。玉座には聖武太上天皇光明皇太后孝謙天皇座す『続日本紀』、『東大寺要録』)。孝謙天皇中国風の冕冠被り、和神事用の白の帛衣という、和中混在し礼服聖武礼服白色伝わり、和神事礼服だと推定されていて、唐礼を受容して中国の皇帝的な在り方目指す過渡的な姿だとされる孝謙天皇冕冠残闕と冠・箱は正倉院に伝わる。南門からは上位の僧1,026人が入場本日開眼導師務めるのはインド僧の菩提僧正菩提僊那)、『華厳経』を講ずる講師大安寺隆尊律師、『華厳経』を読み上げる読師元興寺の延福法師である。大仏の瞳を描き入れ儀式は、聖武太上天皇体調不良のため菩提僧正担当した菩提僧正開眼使用した筆には長大な縷(る)が取り付けられており、列席人々はこの縷に触れて大仏結縁した。このあと、唄(ばい)、散華(さんげ)、梵音(ぼんのん)、錫杖しゃくじょう)という四箇法要が行われ、続いて華厳経』の講説がある。続いて衆僧沙弥9,799人が南門から入場し、幄(仮の座席)に着座した。大安寺薬師寺元興寺興福寺四大寺の僧か数々珍宝大仏献ずる。さらに日本中国朝鮮楽人舞人らによる楽舞披露される『続日本紀』、『東大寺要録』)。当日披露されたのは大歌女・大御舞(おおうため・おおみまい)、久米舞伏舞(たてふしのまい)、女漢躍歌(おんなあやおどりうた)、跳子(とびこ)、唐古楽、唐散楽林邑楽りんゆうがく)、高麗楽、唐中楽、唐女舞高麗女楽であり、これらが夕方まで行われた(『東大寺要録』)。このうち林邑楽が、仮面劇伎楽にあたるとみられる開眼法要使用され伎楽面東大寺および正倉院現存している。 『正倉院文書』のうちには、『蝋燭文書』と称する巻物があり、内容不明とされていたが、これが大仏開眼会に列席した僧の交名名簿)であることが判明し、「1万数千人」は誇張ではなかったことがわかった開眼の際に使用した筆や墨、筆に結び付けられた紐である開眼縷(る)、当日大仏奉納され伎楽使用された面などは、正倉院宝物として現存している。「天平宝物筆」と呼ばれる斑竹(げはんちく)製の筆は長さ56.6センチ、「天平宝物墨」と呼ばれる墨は長さ52.5センチ。縹縷(はなだのる)は長さ190メートルに及ぶ。『続紀』は当日の様子を、「仏法帰してより斎会の儀、未だ嘗て此の如き盛なるはあらず」(日本仏教伝来し以来これほど盛大な儀式はなかった)と述べている。

※この「開眼供養」の解説は、「東大寺盧舎那仏像」の解説の一部です。
「開眼供養」を含む「東大寺盧舎那仏像」の記事については、「東大寺盧舎那仏像」の概要を参照ください。


開眼供養

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/15 06:52 UTC 版)

仏壇」の記事における「開眼供養」の解説

仏壇購入した僧侶開眼法要)を依頼するいわゆる精根しょうねんしょうね入れ」のことで、仏像掛軸位牌に対して行う。これをすることによって初めご本尊位牌礼拝の対象になり、仏壇も箱から仏壇になる。宗派により、入仏式、御移しおわたまし)、入魂式、お霊入れ、お魂入れなどと言う祝い事であり、水引紅白となる。表書きは「開眼供養料」「入仏御布施」などとする。購入日から余程日があいていなければ、法要の際に一緒に依頼することが多い。仏壇処分する際には「精根抜き」をする。また仏壇移動洗濯などの際にも、一旦「精根抜き」をしてから終了後に「精根入れ」をする。日蓮正宗では、新たに本尊下付され場合僧侶導師により入仏が行われ、寺院新たに創設され場合本堂安置本尊新たに迎えた場合本堂建て替えられ場合法主迎えて入仏式(本堂再建で、かつ本尊下付されない場合本尊修復後の開眼供養を兼ねて落成式が行われる。引越し仏壇購入場合遷座式として行われる場合が多い。仏壇対し精根抜き」「精根入れ」は行わないまた、浄土真宗では入仏式と呼ばれるが、本尊に仏を入れるといった考えがないため、正確には「入仏慶讚法要(にゅうぶつけいさんほうよう)」と呼ばれる

※この「開眼供養」の解説は、「仏壇」の解説の一部です。
「開眼供養」を含む「仏壇」の記事については、「仏壇」の概要を参照ください。

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