夜郎自大とは? わかりやすく解説

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夜郎自大

読み方:やろうじだい

夜郎自大とは、自分力量知らずいばっているさま、広い世界知らず自分の力を過大評価しているようなさま、もしくはそのような人物のこと。中国故事由来する故事成語である。「夜郎」は中国の漢の時代小国を営んだ民族の名であり、「自大」は「自らを大とする」つまり大物ぶって尊大な態度を取るということである。

夜郎自大の語源

夜郎自大の語源は「史記」に記され逸話求められる夜郎君主は、漢の使者会った際に、自国と漢ではどちらが大国であるかと問うた、という話である。当時押しも押されもせぬ大国であったからすれば夜郎などは取るに足らない辺境の一小国である。こうして夜郎自大は「身の程知らず尊大ぶっているたわけ者」を意味する故事成語となった夜郎は漢により平定された後、反乱を起こす鎮圧され滅んでいる。

夜郎自大の類語・例文・英語

「夜郎自大」の類語類似表現としては、「井の中の蛙大海を知らず」「唯我独尊」「用管窺天」などの表現挙げられる。あるいは「自惚れる」とも言い換えられる。

「夜郎自大」を使った例文成績クラスで一番になったぐらいで学年中に威張り散らすなんて、なんて夜郎自大なやつだ。この地区で最も速い球を投げることができるからと調子に乗っていたが、全国大会出場して自分が夜郎自大だったことを思い知った

夜郎自大に直接対応する英語表現は特にないが、たとえば big fish in a small pondちいさな池の大きな魚)という慣用表現趣旨言い表せる。どちらかといえば井の中の蛙」に近い比喩表現であるが、「偉ぶっている小物」の喩えという点において夜郎自大に通じ言い回しである。

やろう‐じだい〔ヤラウ‐〕【夜郎自大】

読み方:やろうじだい

[名・形動《「史記西南夷伝にみえる話で、昔、夜郎が漢の強大さを知らず自分勢力誇ったところから》自分力量知らずにいばること。また、そのさま。夜郎大。「—な振る舞い

[補説] 「野郎自大と書くのは誤り


夜郎

(夜郎自大 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/08 13:55 UTC 版)

夜郎(やろう、拼音: Yèláng)、または夜郎国とは、『史記』西南夷列伝に記述される前漢末期まで存在した小国(前523年-前27年)の名前。現代の貴州省もしくは雲南省あたりにあったと思われる。


  1. ^ 《漢書・西南夷兩粵朝鮮傳》:「大將軍鳳於是薦金城司馬陳立爲牂柯太守。」
  2. ^ 《漢書・西南夷兩粵朝鮮傳》:「興將數千人往至亭,從邑君數十人入見立。立數責,因斷頭。」
  3. ^ 司馬遷《史記・西南夷列傳》:「西南夷君長以什數,夜郎最大。」
  4. ^ 史記』および『漢書』では、漢の使節に対して「漢孰與我大」と発言したのは王とされている。ただし、夜郎侯にも同様の発言があったという。《史記・西南夷列傳》:「滇王與漢使者言曰:「漢孰與我大?」及夜郎侯亦然。」《漢書・西南夷兩粵朝鮮傳》:「滇王與漢使言:「漢孰與我大?」及夜郎侯亦然。」


「夜郎」の続きの解説一覧

夜郎自大

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 13:21 UTC 版)

成句

   やろうじだい

  1. 自信過剰視野狭窄な様。広い世界知らず自分の力を過大評価すること。

語源・出典

史記西南夷列傳より

夜郎は、中国時代に、現代貴州省もしくは雲南省あたりにあった小国漢の武帝からの使者に対して夜郎の西にあった(てん)国の王、嘗羌(しょうきょう)が「漢とこの国ではどちらが大きいか」と訊ねた以下の記事より。
白文
訓読文
現代語訳

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