史観とは? わかりやすく解説

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し‐かん〔‐クワン〕【史観】

読み方:しかん

歴史全体的に把握し解釈するときの基礎的な立場考え方歴史観。「皇国—」


史観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 08:10 UTC 版)

黄現璠」の記事における「史観」の解説

1979年に、黄現璠は「中国民族歴史奴隷社会がないことについて」という重要な論文発表し、これをさらに発展させたのが、1981年成った中国歴史奴隷社会がない論』であった。これは1957年黄現璠提唱した奴隷社会跨越論」の継続であった。まさにアメリカ太平洋大学アジア研究センタージェフリー・G・バロ歴史学教授、およびカリフォルニア大学歴史学教授ジョージV・Hモズレー次々と指摘したとおり、「マルクスの著作対す理解混乱あってはっきりと説明できないため、この地区チワン族地区)の伝統的な中国解釈観点は、依然として人びと懐疑の意を示させた。伝統的な観点によればチワン族宋代前に奴隷社会属し、そこで国家創立することはあり得ない黄現璠国際史学界に公認されチワン族歴史学者は、納得できる自説展開しており、過去何回詰問遭った部分雄弁論証した。つまり、伝統的な観点唯物史観発展段階論)はチワン族社会説明することに適しないのだ。」 「この観点のために、黄現璠非難何度も遭いた。」 日本国立民族学博物館塚田誠之(つかだしげゆき)教授は「黄現璠チワン族社会発展段階氏族社会から直接初期封建社会入り転換起点唐宋時代に始りと思った。それによって、古代チワン族社会性質をめぐる論争巻き起こした。」と同様に指摘した。つまり黄現璠は、マルクス発展段階説が全人史的全世界史的に見た歴史であって個々地域民族歴史ではない。従ってヨーロッパ諸国でもそれぞれの国での歴史でも当てはまらずましてや中国古代史にも当てはまらない奴隷社会とか、世界史通じる用語がない。中国古代史中に決し奴隷社会存在しない。特に、マルクス発展段階説が中国個々地域史民族史そのまま当てはまらない、などと思った。それによって、「黄現璠史観」を確立し郭沫若教条主義的な史観に向かって猛烈な批判展開した。「黄現璠史学」は史料に基づく実証的なものため、これは「郭沫若史学」とある程度異なって、そこで黄現璠の「無奴論」と「奴隷社会跨越論」登場後、これらは、中国歴史学界普遍的な反応得た広西民族大学金山教授が語るところによると、「1979年に、黄現璠は『中国民族歴史奴隷社会がないことについて』という重要な論文発表したのちに、張広志、胡鍾達の両教授熱烈な支持得た筆者大まかな統計によれば現在の中国史学界で発表したこの種類文章はすでに百編近くなった。『中国民族歴史奴隷社会がない』の支持者日に日に増える各種兆しがある」と表明した西安理工大学人文学院の王長坤、寛民、尹潔教授が語るところによると、「1979年に、黄現璠は『中国民族歴史奴隷社会がないことについて』という重要な論文発表した後に、張広志、胡鍾達、沈長など教授熱烈な支持得て、その上支持者はだんだん多くなって、ここ数年来発表したこの種類文章は百編すでに近くなった。現在には「無奴学派」の支持者はだんだん多くなるようで、1種熱気あふれるような活況呈している。それに対し郭沫若を代表にした「有奴派」の追随者は決し多くなく、新味乏しく批判者の力強い挑戦を受けでいる。」青海師範大学元学長教授張広志が語るところによると、「文化大革命10年時期に、林彪4人組毛沢東名を借りて郭沫若中国古代社会発展段階説をただ尊重することに確約した改革開放後新し時代比較的な自由な学術環境到来に従って何人かの学者根本的に再び中国古代社会発展段階説の問題検討することに決心促し、つまり、中国歴史は底に上がって1つ奴隷社会発展段階存在したかどうか、もしその問題根本存在しないならばまた、そこに中国の奴隷制社会封建社会時代区分制限問題論争するのは、でたらめではないだろうか。改革開放時期に、古代中国奴隷社会発展段階がないと主張している学者黄現璠張広志、胡鍾達、沈長、晁福などである」としており、さらに張広志は、「しかも、最初にこの史学ペナルティエリア突き破りのは黄現璠先生であった」と述べている。 上海復旦大学の陳淳教授は「1979年に、黄現璠は「中国民族歴史奴隷社会がないことについて」という重要な論文発表したの後に、引き続いて張広志も1980年に「中国奴隷制度歴史地位について」という論文発表した1982年まで着いて、だんだん多くなる学者は必ず奴隷社会発展段階決し人類歴史全体にあてはまる発展段階ではないことに傾いて、殷商は決し奴隷社会ではないことは中国歴史学界共通認識になった」と語っている。こうした基礎の上に、改革開放新時代には中国歴史学界における「無奴学派」(略語「無奴派」)は徐々に形成されていったこのために、黄現璠中国歴史学界の「無奴学派」(略語「無奴派」) の指導者になられた。後に中国歴史学界では、「無奴派」と「有奴派」に別れ激し論争戦わせることとなった

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史観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 15:57 UTC 版)

ミハイロ・フルシェフスキー」の記事における「史観」の解説

フルシェフスキーの史観は、ロシア帝国後期において知識人階級の間で普及していた人民運動思想自由思想社会主義思想東欧連邦思想などによって形成された。先生であったV・アントノーヴィチ、M・コストマーロウや民間政治家であったM・ドラホマーノウの書物なども大きな影響与えた初期のフルシェーウシクィイは政治史よりは社会経済史興味示していたが、ウクライナ民族歴史研究するに連れて政治・思想史分野移った結果的にフルシェーウシクィイは、国家を持たなかったウクライナ人のために国民国家歴史作成させた人物となった後世においてフルシェーウシクィイによるウクライナ史パラダイムは、欧米初め主流的なものとなった政治家としてのフルシェーウシクィイは、ウクライナ理想社会を、キエフ・ルーシコサックなどの議会制求め一方でフランス革命生み出した市民社会にも求めた

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