クラフトビールとは? わかりやすく解説

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クラフトビール

別名:地ビール
英語:craft beer

小規模な醸造所製造されている(マスプロダクトでない)ビール。あるいは、少量生産特徴的な製法スタイル採用したビール

クラフトビールの定義は確立しているわけではないが、おおむね全国市場ではなく地域根ざした製造・販売活動行っており、地域店舗固有ブランドとして認知されているビールを指すことが多い。この意味では、クラフトビールはいわゆる地ビール」とほぼ同義といえる

日本ビアジャーナリスト協会ウェブサイトでは、米国醸造家協会Brewers Association)によるクラフトビールの定義を紹介している。米国においてクラフトビールは小規模であること、加えて独立性伝統要素求められるという。

クラフトビールの多くは、大手ブランドビールのような万人向け味わいよりも、ホワイトビールピルスナーといった特徴的な製法採用して独自の味わい追求する向きが強い。

大手ビール会社キリン204年7月に、小規模醸造所立ち上げクラフトビール事業参入、「より深いビール世界、無限のおいしさ可能性提案」すると発表している。

関連サイト
クラフトビールの定義。クラフトビールとは? - 日本ビアジャーナリスト協会
「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)」プロジェクト始動 - キリンビール株式会社

クラフトビール

英語:craft beer

クラフトビールは、一般的には大手メーカーでもその系列でもない中小規模独立系醸造所醸造しているビールのこと。言い換えれば大手ビール会社大量生産するビール以外のビール全般である。

アメリカビール業界団体 Brewers Association では、(アメリカの)のクラフトビール醸造者を、「small小規模で)」かつ「independent独立した)」醸造者と定義している。
Craft Brewer Definition ――
An American craft brewer is a small and independent brewer. 日本語における「クラフトビール」も、「小規模独立系事業者醸造するビール」という定義は当てはまるが、これに加えて大量生産では実現難し個性的な製法採用したビール」といった意味合い込められている場合が多い。

クラフト‐ビール【craft beer】

読み方:くらふとびーる

地ビール」に同じ。


クラフトビール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 03:09 UTC 版)

クラフトビール英語: craft beer)とは、英語で「職人技のビール」「手作りのビール」などを意味する表現で、大手のビール会社が量産するビールと対比して用いられる概念。日本語ではクラフトビアと表現されることもある。地ビールとも呼称される。


注釈

  1. ^ オリオンビールの年間生産能力は、72,000キロリットルとされている。:オリオンビール 株式会社”. 求人おきなわ. 2017年2月13日閲覧。

出典

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  13. ^ “独風地ビールレストラン、角田に9月オープン 7農協が建設”. 朝日新聞・朝刊・宮城. (1997年7月30日)  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
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  18. ^ a b 高野真吾 (2015年7月11日). “(be report)泡立つクラフトビール”. 朝日新聞・朝刊・週末be: p. 4. "製法や原料にこだわった「クラフトビール」の人気が急上昇している。地ビールと呼ばれていた時代からの製造会社に加え、ビール大手が相次いで参入。関係者からは「2015年はクラフトビール元年」との言葉が飛び交う勢いだ。... 迎え撃つのは地ビール各社だ。「大手と我々の商品には距離がある。消費者はごちゃごちゃにしないで飲んでもらいたい」。地ビールトップで10期連続の増収増益を続けるヤッホーブルーイングの井手直行社長(47)は「市場が盛り上がるのはとても良いことだ」との前置きに続いて、こう語った。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
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  24. ^ 東京初のクラフトビールを醸造した直営レストラン リニューアル お客様と連携したプロジェクトを立ち上げ、ビールと食の新しい魅力を提案”. アサヒビール (2015年7月14日). 2017年2月13日閲覧。
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  29. ^ <番外編>クラフトビールを気軽に楽しむ!~サントリー「クラフトセレクト」”. 東京ビアガーデン情報館 (2016年3月27日). 2017年2月12日閲覧。
  30. ^ 成長著しいクラフトビール市場に専門子会社を通じて参入~“Craft Label 柑橘香るペールエール”発売~”. サッポロビール (2015年3月18日). 2017年2月12日閲覧。
  31. ^ 米国アンカー・ブリューイング・カンパニー社の全持分を取得サッポロHDプレスリリース(2017年8月3日)2017年12月24日閲覧
  32. ^ サッポロ、米クラフトビール買収『日本経済新聞』朝刊2017年8月4日(企業総合面)2017年12月24日閲覧
  33. ^ オリオンクラフトシリーズ第1弾 Ryukyu Pale Ale(琉球ペールエール)発売”. オリオンビール (2015年9月9日). 2017年2月12日閲覧。
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「クラフトビール」の続きの解説一覧

クラフトビール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:48 UTC 版)

タイのビール」の記事における「クラフトビール」の解説

タイでは、ビール生産者のための2種類ライセンスがある。 タイ1950年酒類法では、年間100万リットル超える工場でのみビール製造することができる。瓶詰め許可されていない現場で年間10万リットル以上を生産するブルーパブBrewpub)でのみビール製造することができる。 ブルーパブBrewpub)は店頭で売ることはできないいずれのタイプ生産者も、少なくとも1,000バーツ資本を持つ有限会社なければならない1950年酒類法の下での「家庭醸造」の最大罰金額は、製造する200バーツ販売すると5,000バーツであった2016年12月国会議会通過した新し法律は、違法生産最大罰金額を100,000バーツまたは6ヶ月刑期、またはその両方引き上げた違法ビール販売した場合最大罰金額も50,000バーツ引き上げられた。 クラフトビールを販売するため、あるブルーパブマイクロブルワリーは、「私たちには2つ選択肢があり、海外工場生産するか、私たち自身海外工場建設し、それらを輸入する」と述べている。 一方軍事国家であり、隣国ASEANミャンマーは、2017年1月、Burbritに初めてのクラフトビールの醸造所手に入れた。その名前は「ビルマ」と「Britain」に由来している。これは、ビルマ醸造歴史対すイギリスの影響示している。

※この「クラフトビール」の解説は、「タイのビール」の解説の一部です。
「クラフトビール」を含む「タイのビール」の記事については、「タイのビール」の概要を参照ください。

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