タピス油田
読み方: たぴすゆでん
【英】: tapis oilfield
【英】: tapis oilfield
マレーシア・マレー半島東部、クアラトレンガヌ東方約 200km の南シナ海陸棚に位置し、サマラン油田とともにマレーシアを代表する油田。 エッソ社(現在のエクソンモービル社)により 1975 年に発見され、1978 年に生産が開始された。 地質区としては、マレー盆地(リフト盆地)に属し、集油形態は背斜構造。油層は第三紀の砂岩層で、深さは 1,300 ~ 2,100m 。原油性状は、比重 43.3°API、イオウ分 0.023%、流動点+ 3.9 ℃。 産油量は、生産開始当初 6 万バレル/日以上の水準にあり、1980 年代には7万バレル/日を超えたこともあったが、以後漸減して 2000 年以降は 3 万バレル/日前後で推移している模様。発見当時に報じられた究極可採埋蔵量は 1.2 億バレルであったが、累計生産量はすでにその数倍に達している(埋蔵量成長)と推定される。 主文献 『東南アジアの石油産業』(1981)、『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989) (齊藤 隆、2006 年 8 月) |
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