スタッドレスタイヤ
スパイクタイヤ使用に伴う路面損傷、粉塵発生の公害問題から1991年以降、販売が禁止されたので、これに代わるスタッドレスタイヤの開発が進んだ。従来のスノータイヤでは氷結路面での性能に不満があることから、低温時にも硬化しない軟らかいトレッドゴムの開発により、タイヤと路面の接触面積を増やすトレッドパターンの工夫と、多数のサイプ採用や、くるみ材混入など、氷路面でのグリップ力を向上させるなどの努力が続き、実用域に達している。
スタッドレスタイヤ
(studless tire から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 15:44 UTC 版)
スタッドレスタイヤ(英: studless tire)とは、自動車が積雪路や凍結路などを走行するために開発されたスノータイヤの一種である。積雪路や凍結路の摩擦係数が低い路面で、普通のタイヤに比して駆動力や制動力をより大きく路面に伝える工夫がされている。従来のスパイクタイヤとの対比で、スタッド(スパイク)のないタイヤであることから、このように呼ばれている。スパイクタイヤの問題点を克服し、旧来のスノータイヤをスパイクなしでも問題なく運用できる性能とすべく開発された。
注釈
- ^ 初期は特種なオイルの混入、近年はシリカなどの成分を調整し各社とも混入させている。
- ^ 基本的にコンパウンド内に気泡やファイバーなどの混ぜ物が混入されているタイヤに使用する事でそれらが表面に出てくるまでの初期性能を発揮されるものであるが、現在コンパウンドに混ぜ物を入れていないダンロップWINTER MAXXやミシュランX-Iceにも導入されている。
- ^ MICHELINのX-ICE3やダンロップのWINTER MAXX02の場合、コンパウンドの技術上他社と違いプラットホームが露出してタイヤの溝が4分山未満になっても氷上性能が変わらないとして4年以上冬用タイヤとして使用出来る旨を宣伝材料としてアピールしているが、摩耗に比例して雪上での走行性能が著しく低下するためプラットホームが露出した状態のタイヤは冬用タイヤとしての使用は推奨できない。
- ^ 一般的には気泡が混入されているスタッドレスは性能が長持ちしやすい事から、気泡を採用しているブリヂストンや横浜タイヤは経年劣化の対応に関してカタログや販売店におけるセールスポイントにしている他、その他各社も特殊なオイルの開発などをセールスポイントとしている。ファルケンは基礎となるコンパウンドに経年劣化を抑える成分を入れており、年数経過に併せてコンパウンド表面に染み出て柔軟性を維持させている。
出典
- ^ 「真相報道 バンキシャ!・世界の現場で目撃スペシャル」(日本テレビ放送網2012年12月30日放送)より
- ^ チェーン規制時はスタッドレスタイヤ装着でも走行できない?
- ^ 【国土交通省】前輪駆動車で前輪だけにスタッドレスタイヤを装着すると危険です・【国土交通省】後輪駆動車で後輪だけにスタッドレスタイヤを装着すると危険です
- 1 スタッドレスタイヤとは
- 2 スタッドレスタイヤの概要
- 3 開発の背景
- 4 構造
- 5 問題点
- 6 スタッドレスタイヤへの過信
- 7 脚注
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