pharmacy
「pharmacy」の基本的な意味
「pharmacy」は、薬局あるいは薬学を意味する英単語である。薬局を指す場合、厳密には、薬剤師が薬の調合を行う薬局を指す。ただ、広い意味で、薬屋やドラッグストアを指すこともある。
「pharmacy」の発音・読み方
「pharmacy」の発音記号は、「fάɚməsi」である。カタカナで表記する場合は、「ファーマシー」となることが多い。ただ、実際に発音する場合は、「ファーマスィー」に近い音となる。そして、頭の「ph」に当たる「ファ」の部分は、「f」の発音と同じように下唇を噛んで発音する。
「pharmacy」の略称
「pharmacy」を略す場合は、「pharm」となる。そして、薬学における専門職学位を指す「doctor of pharmacy」は、「Pharm. D.」と略されることが多い。ただ、「pharm」には、遺伝子組み換え技術を用いて、製薬のための動物や植物を育てる場所という意味がある。また、「調剤」を意味する「pharmaceutical」の略称も「pharm」である。そのため、「pharmacy」を略して使用する場合は、他の意味で捉えられないよう、注意しなければならない。
「pharmacy」の語源
「pharmacy」の元となっているのは、古代ギリシャ語で「薬」や「毒」を意味する「phármakon」である。それが、ラテン語で「薬局」を意味する「pharmacia」となり、最終的に「pharmacy」になった。
「pharmacy」と「ドラッグストア」の違い
「pharmacy」に似た意味を持つ言葉としては、「ドラッグストア(drugstore)」が挙げられる。どちらも薬を提供するところという共通点を持ち、混同されることもある。しかし、アメリカ英語の場合、厳密には提供する薬の種類が異なる。「ドラッグストア(drugstore)」は基本的に、市販薬のみを販売している店を指す言葉だ。それに対して「pharmacy」は、医師の処方箋を元に、個人に応じた薬を調合して提供するところである。日本でもそれに倣う形で、「pharmacy」に該当するものは薬局、そうでないものはドラッグストアあるいは薬屋という風に、法律によって区分されている。
ただ、イギリス英語圏では、「drugstore」という単語が使用されることは少ない。調剤薬局やドラッグストア、薬屋は全て、「pharmacy」あるいは「chemist」という単語でまとめられる。
「pharmacy」を含む英熟語・英語表現
pharmacy technicianとは
「pharmacy technician」は、「調剤技師」や「調剤助手」を意味する言葉である。薬剤師ほどの権限は持たず、調合した医薬品の数量確認や、医薬品に関するデータ入力など、薬剤師の補助を行う人を指す。英語圏では、「pharmacy technician」は資格化されているため、資格の名前として使用されることが多い。
「pharmacy newsbreak」とは
「pharmacy newsbreak」は、株式会社じほうが運営する、薬剤師や薬局で働く人を対象にしたメディアサイトである。薬局の経営に関係する行政の動向や、薬学に関する新しい情報、有識者による解説などが、記事として掲載されている。オンラインメディアであることを活かして、記事の検索をしたり、複数の端末からアクセスできたりするという特徴を持つ。全ての記事を読むためには、有料での会員登録が必要だが、無料会員であってもメールニュースの購読は可能だ。
「pharmacy support」とは
「pharmacy support」は、薬局を対象とした、顧客管理システムである。お薬手帳の情報をデータベース化し、その情報と顧客の来局数や処方箋の数などと結びつける。そうして、顧客に関する情報を一元管理できるシステムである。顧客のリピート率や商圏などのデータは、グラフ化し、薬局経営のためのマーケティングに繋げることも可能だ。
「pharmacy」を含むその他の用語の解説
pharmacy onlineとは
「pharmacy online」は、中国を拠点とする、薬の通販サイトである。中国国内だけでなく、オーストラリアにも展開している。
Online pharmacyとは
「Online pharmacy」は、「オンライン薬局」を意味する言葉である。従来の薬局は、利用者が直接足を運び、薬を調剤してもらう必要がある。オンライン薬局はそうではなく、ひと通りの手続きを、インターネットサイト上の入力や、メールの送信などで済ませることができる。処方箋をオンライン薬局の事業者に送信すると、調剤された薬が手元に届けられるというものだ。また、インターネット上で、処方箋を必要としない薬を販売するものを、「Online pharmacy」と表現することもある。
PHARMACY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 03:10 UTC 版)
『PHARMACY』(ファーマシー)は、槇原敬之の5枚目のスタジオ・アルバム。1994年10月25日発売。発売元はワーナーミュージック・ジャパン/wea japan。
- 1 PHARMACYとは
- 2 PHARMACYの概要
- 3 外部リンク
薬局
(pharmacy から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 00:50 UTC 版)
薬局(やっきょく)とは、薬剤師が薬の調剤を行い販売または授与をする店舗・施設。調剤のみではなく、既製の医薬品のほか医療機器や日用品などの販売も行っている場合もある(ドラッグストア等)。一般に接客する場とは別に調剤室があり、多くの国では調剤室について法規制が加えられている。薬剤師は基本的にファーマシューティカルケアの理念に従い業務を行う。営業時間内には薬剤師が常駐していることが求められ、また薬局の経営者が薬剤師であることを求める国も多い。薬局は結局、薬剤師が授与の目的で医薬品の調剤業務(薬剤を含む)と投薬及び服薬指導を行う販売店であるが、社会の発展に伴い、地域社会における薬剤師の役割が単に薬の調剤や販売にあるのではなく、患者の健康を優先的に考えるべき方向に変わりつつあり、患者志向的薬局(patient-oriented pharmacy)と区別されて強調されている。 世界保健機関においても、変化する薬局の役割について、1次保健医療チームの一員としてチーム医療に従事するという認識を持つように認識の転換を要請しており、患者志向の薬局に進むことを主張している。[1]
- ^ Al Hamarneh, Yazid N.; Rosenberg-Yunger, Zahava; Saxena, Arti; Waite, Nancy M.; Dolovich, Lisa; Tsuyuki, Ross T. (2020-03-19). “Patient-oriented pharmacy practice research: Why should we care?”. Canadian Pharmacists Journal : CPJ 153 (3): 133–136. doi:10.1177/1715163520909122. ISSN 1715-1635. PMC 7265580. PMID 32528592 .
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- ^ a b 井手口直子、木村憲洋著『薬局のしくみ』日本実業出版社、2006年2月10日初版発行、ISBN 453404027X
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- ^ 「かかりつけ薬剤師」新設、服薬を一元管理…診療報酬改定を答申[リンク切れ]読売新聞ヨミドクター(2016年2月10日)
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- ^ a b c “一般市民の92%は健康サポート薬局を知らない”. 日経ドラッグインフォメーション (2018年12月3日). 2018年12月3日閲覧。
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- ^ “災害時に薬届ける「移動薬局車」…平時も活用へ過疎地で実証実験|記事一覧|企業・自治体向け防災情報メディア「防災ニッポン+」読売新聞”. 企業・自治体向け防災情報メディア「防災ニッポン+」読売新聞. 2024年1月9日閲覧。
- ^ “「動く薬局」を平常時も使用へ 岐阜薬科大が医療過疎地で実証実験:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2022年9月12日). 2024年1月9日閲覧。
- ^ “ウエルシア、埼玉・長瀞で移動販売車を巡回”. 日本経済新聞 (2023年2月8日). 2024年1月9日閲覧。
固有名詞の分類
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