カラマイ油田
【英】: karamay oilfield
中国新疆ウイグル自治区、天山山脈北側のジュンガル盆地西部に位置する、同国北西部のいわゆる西域で最大の油田。 中国では「油田」としているが、実際にはカラマイ油田、百口泉油田など数油田の集合体である。ソ連(当時)の技術援助をもとに「中ソ石油股?有限公司」によって 1955 年に発見され、1957 年に本格生産が開始された。新疆石油管理局が操業の母体であったが、1998 年の組織改革後の操業企業は新疆油田分公司となっている。生産された原油は、パイプラインで独山子およびウルムチに送られ、大部分が鉄道で甘粛省蘭州に輸送される。なお、中国語ではカラマイに克拉瑪依を当てている。カラマイ油田を含めてジュンガル盆地にある油田を一括して新疆油田と呼ぶことがある。 地質区としてはジュンガル盆地に属し、集油形態は構成油田ごと、油層ごとに異なり断層封塞、層位封塞(尖滅、不整合)など。三畳紀の砂岩、礫岩が主油層で、他に中生代および古生代のいろいろの時代の砂岩、ドロマイト、火山岩なども油層となっている。究極可採埋蔵量は約 22.4 億バレルと見積もられている。原油性状は、比重 31°API 、イオウ分 0.07 %、流動点-30 ~ -50 ℃。油層の圧力維持のため、油層への水圧入(水攻法)が行われている。 2004 年における新疆油田全体の産油量は 1,111 万トン( 22.5 万バレル/日)であった。 主文献『世界の大油田』(1984)、『中国の石油産業』(1985)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、“Oilfield Development in China” (1992)、“Structural Traps VIII”(1993)、『中国の石油と天然ガス』(2004) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
カラマイ油田
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カラマイ油田(カラマイゆでん、中国語:克拉玛依油田)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区カラマイ市に存在する油田である。ジュンガル盆地のジュンガル油田の1つ。「カラマイ(قاراماي)」はウイグル語で「黒い油」という意味。カラマイ市の北東部に歴青(天然アスファルト)を算出する丘(黒湯山)もあり、その意もある。中国石油天然気股份有限公司(中国石油天然气股份有限公司)傘下のカラマイ石化(克拉玛依石化公司)が運営している。
- 1 カラマイ油田とは
- 2 カラマイ油田の概要
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