heat pumpとは? わかりやすく解説

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ヒート‐ポンプ【heat pump】

読み方:ひーとぽんぷ

水・空気などの低温物体から熱を吸収し高温物体与え装置冷暖房蒸発装置など応用熱ポンプ

[補説] ヒートポンプの内部では、アンモニア二酸化炭素などの冷媒が、減圧されて低温になる状態と加圧され高温になる状態を繰り返しながら循環している。これを暖房給湯利用する場合は、低温冷媒外気などと間接的に接触させて熱を取り込み、さらに冷媒コンプレッサー圧縮して高温にしてから、室内空気給湯用の温める冷房冷蔵利用する場合逆に高温冷媒外気などと間接的に接触させて熱を放出し、さらに膨張弁減圧して低温にしてから、室内冷蔵庫内の空気冷却する電力などの動力は主にコンプレッサー駆動するために消費されるが、その消費量比べてより大きな熱量を得ることができる。このように冷媒圧縮して循環させる方式圧縮式)のほか、などの冷媒臭化リチウムなどの吸収剤蒸発吸収されるときの気化熱利用する方式吸収式)もある。


ヒートポンプ

英語 heat pump

低い温度空気から熱を奪い、これにより温度の高い空気に熱を与えるのでヒートポンプと呼ばれる気体圧縮する昇温する。さらに圧縮する潜熱放出し液体となる。この液体膨張させる外気温よりさらに低温になるので、外気から暖められることになり熱を吸収する。これを圧縮すると再び昇温液化し、熱を室内捨てることになる。このように熱源から熱を奪い高熱源へ移動させるためにはコンプレッサー駆動する仕事必要になる

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ヒート・ポンプ

読み方ひーと ぽんぷ
【英】: heat pump

ヒート・ポンプ(熱ポンプ)は熱エネルギー低温の熱だめよりくみ揚げ、これを高温の熱だめに移すものである
代表的なヒート・ポンプとして、沸点大気温度に近い流体熱媒体とし、圧縮機機械的入力とし、低温大気高温大気とを低温高温それぞれの熱だめとする暖房または冷暖冷凍システムがある。ヒート・ポンプは、必要とする入力エネルギーに対してはるかに大き熱エネルギーを運ぶことができるので、現在有効に利用されないまま大気や川や海に放出されている 90 以下の廃ガスとか冷却廃水低温側の熱だめとし、ヒート・ポンプにより、より利用価値の高い高温熱を作れば低温の廃エネルギー有効に再利用できることになり、省エネルギー実現することができる。一般に電気駆動のヒート・ポンプは、高温熱だめと低温熱だめとの温度差大きくなる省エネルギー効果薄れ設備費大きくなる新型のヒート・ポンプとして、吸収式ヒート・ポンプがあるが、これは化学物質溶解熱応用したものであり、わが国においても工業的に利用されつつある。

ヒートポンプ Heat Pump

  低温部から高温部へ熱を輸送する装置をいう。低温部に冷媒として,液化アンモニア沸点~33.3)を接触させアンモニア蒸発させ,これを圧縮機吸引し目的とする高温部の所で凝縮できる圧力昇圧させると低温部の熱が高温部に移る。その後液化したアンモニア低温部に返す。この過程繰返すことにより,低温部の熱を高温部へ移動させる
ヒートポンプ
分野 一般掘削用
同義語  
関連用語 地熱井
類似語  
略語  
ヒートポンプ

ねつポンプ 熱ポンプ heat pump

熱は丁度が高いところから低いところに流れるように、暖かいものから 冷たいものに伝わっていく。ところが冷凍機使えば冷たいものから暖かいも のに運ぶこともできる。丁度冷凍機水の場合ポンプと同じで熱を汲み上げ る(移動させる)ポンプといえるそういう意味で冷凍機を熱ポンプという。 また、狭い意味で冷凍機使って空気暖めることを「ヒートポンプ」と呼ぶ。

ヒートポンプ

【英】heat pump

低温部から高温部へ熱を輸送する装置をヒートポンプという。低温部に冷媒として、たとえば、液化アンモニア沸点~33.3)を接触させアンモニア蒸発させる。これを圧縮機吸引し目的とする高温部の所で凝縮できる圧力昇圧させると、低温部の熱が高温部に与えられる液化したアンモニア低温部に返し上記過程繰返すことにより、低温部の熱を高温部へ輸送できる与えエネルギーの種類により、ヒートポンプを次のように分離できる機械エネルギー往復動、回転ターボ冷凍機)、熱エネルギー吸収冷凍機)、電気エネルギー電子冷凍機)。

ヒートポンプ

(heat pump から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 09:22 UTC 版)

ヒートポンプ: heat pump)とは、大気中の熱を汲み上げ、熱エネルギーに転換するしくみをいう[1]


注釈

  1. ^ 灯油を燃料とする火花点火内燃機関は、灯油のオクタン価が低い(およそ40程度[4])ため圧縮比を大きくできず熱効率が劣る。石油発動機も参照のこと。[疑問点]

出典

  1. ^ 山田浩幸『まるごとわかる住まいの建築設備 快適な環境を作る設備設計の考え方』オーム社、2013、151頁。 
  2. ^ 民生部門における革新的なエネルギー利用による温暖化対策技術 - 超高効率ヒートポンプ-、平成20年1月30日、総合科学技術会議 (PDF)
  3. ^ a b IPCC AR4, 6.4.16 Summary of mitigation options in buildings
  4. ^ 禁断のクルマ実験室 ガソリンエンジンを軽油や灯油で作動”. グーネット (2017年12月8日). 2023年8月22日閲覧。
  5. ^ EERE, Air-Source Heat Pumps
  6. ^ EERE, Heat Pump Systems
  7. ^ a b EERE, Geothermal Heat Pumps
  8. ^ EERE, Types of Geothermal Heat Pump Systems
  9. ^ 岩手県二戸市のガイア融雪システム(世界で最初の融雪システム)
  10. ^ (一例)Hitachi Plant Technologies Develops a Solar Activated Air Conditioning System, Hitachi, January 2011 (PDF)
  11. ^ a b R.Dones, T.Heck, LCA-based evaluation of ecological impacts and external costs of current and new electricity and heating systems, MRS Proceedings of the 2005 Fall Meeting, Symposium G - 別版PDF (PDF)
  12. ^ Greenhouse gas emission reduction options: modeling and implications, S.Hirschberg, Energy, Volume 30, Issues 11-12, August-September 2005, Pages 2025-2041
  13. ^ IEA, Energy Technology Perspectives
  14. ^ Pathways to a Low-Carbon Economy : Version 2 of the Global Greenhouse Gas Abatement Cost Curve, McKinsey & Company
  15. ^ 環境面からみたオール電化問題に関する提言、特定非営利活動法人 地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)、全大阪消費者団体連絡会, 2008年 (PDF)
  16. ^ 東京電力による試算結果と解説


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