ガス‐クロマトグラフ【gas chromatograph】
読み方:がすくろまとぐらふ
ガスクロマトグラフィーを行う装置。
ガス・クロマトグラフ
【英】: gas chromatograph
ガスの各成分を、吸着剤や吸収剤に対する各成分の吸着・吸収の能力差を利用して分離、測定する装置をいい、これを用いて分離または測定を行う方法をガス・クロマトグラフィと呼ぶ。試験方法の全般的な規定は、日本工業規格(JIS)K0114(ガス・クロマトグラフ分析のための通則)にある。ガス・クロマトグラフの本体は、一般に内径 0.5 ~ 6mm 、長さ 0.5 ~ 20m の管(金属製かガラス製が普通)で、これをカラムと呼んでいる。カラムには充填剤{じゅうてんざい}が詰めてある。それには吸着形と分配形の2種類がある。吸着形としては活性炭、シリカゲル、活性アルミナ、モレキュラー・シーブなど、分配形としては珪藻土{けいそうど}のようないずれも多孔質のもの(これを担体という)に不揮発性の液体を均一に含浸させたものがある。液体としてはスタアラン、ポリエチレン・グリコール(PEG)、フタル酸ジオクチル(DOP)など非常に多くの種類がある。このカラムに適当なガス(キャリヤー・ガスと呼ぶ。ヘリウム、水素など)を一定の速さで流し、そこに試料を注入する。必要に応じカラムを加熱しておく。すると試料はガス化してカラムの中を進むが、その際に充填剤との親和力の差などによって各成分が分かれてくる。出口に検出器を付け、時間的に成分量の大小を記録紙に記録させる。この記録を解析して、成分の種類と量を求める。 |
ガスクロマトグラフ Gas Chromatograph
ガス成分を分析する装置でガスクロと略称する。適当な充填物を詰めた管に気体試料をキャリヤーガス(展開ガス)に乗せて通過させると,試料中の各成分の管内充填物に対する吸着性の度合いによって移動速度に差異を生じ,各成分は分離され時間差を持って検出器に到達する。その結果,各成分に対応する一連のピークを持つ測定カーブが得られるが,これをクロマトグラムと言い,ピーク出現時間(保持時間)により成分を特定し,ピーク面積により定量分析を行う。石油天然ガス掘削現場においては,泥水検層で掘削泥水中に混入してくる,いわゆるマッドガスの組成を本装置を用い連続的に測定している。泥水検層で使用されるガスクロは軽質炭化水素ガス(C1:メタン~C5:ペンタン)を非常に短時間(1サイクル数分程度)で分析するように作られており,検出器には熱伝導度差検出(TCD)方式あるいは水素炎イオン化検出(FID)方式が主に使われている。 | |
分野 | 坑井情報収集・処理システム |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | ガスクロ |
ガスクロマトグラフ gas chromatograph
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