fretとは? わかりやすく解説

fret

別表記:フレット

「fret」とは

「fret」とは、英語の単語で、主に二つの意味を持つ。一つ目は「心配する」や「苦慮する」といった意味で、何かについて深く悩む状態を表す。二つ目楽器、特にギターベース指板上にある金属の棒を指す。これらは音程調整するために使用される

「fret」の発音・読み方

「fret」の発音IPA表記では/fret/となる。カタカナ表記では「フレット」となる。日本人発音する際のカタカナ英語では「フレット」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。

「fret」の定義を英語で解説

「fret」は、英語で「to worry or be annoyed」つまり「心配する苛立つ」という意味を持つ動詞である。また、音楽文脈では、「a metal strip on a musical instrument such as a guitar that you press a string against to play different notes」つまり「ギターなどの楽器にある、異な音符演奏するために弦を押し付ける金属のストリップ」を指す名詞でもある。

「fret」の類語

「fret」の類語としては、心配する意味では「worry」、「agonize」、「stress」などがある。楽器部品を指す意味では類語存在しない

「fret」に関連する用語・表現

「fret」に関連する用語としては、「fretboard」や「fretless」がある。「fretboard」はギターベース指板のことを指し、「fretless」はフレットがない楽器を指す。

「fret」の例文

以下に「fret」を用いた例文10提示する1. Don't fret about the small stuff.(些細なこと心配しないで) 2. She is always fretting about her children's safety.(彼女は常に子供たちの安全を心配している) 3. He was fretting over his upcoming exam.(彼は近く試験について悩んでいた) 4. The guitar has twenty frets.(そのギター20フレットがある) 5. He pressed the string against the third fret.(彼は弦を3番目のフレット押し付けた) 6. The bassist plays a fretless bass.(ベーシストフレットレスベースを弾く) 7. The frets on this guitar are worn out.(このギターフレットはすり減っている) 8. He was fretting that he might be late.(彼は遅れるかもしれないと心配していた) 9. The violin is a fretless instrument.(バイオリンフレットのない楽器である) 10. Don't fret, everything will be okay.(心配しないで、すべてうまくいくよ)

フレット【fret】

読み方:ふれっと

リュート・ギター・マンドリンなどの弦楽器で、指板表面区切る突起。弦を押さえる場所を示す。


フレット

【英】:fret

ギター指板上に打ち込まれ棒状金属のこと。高さ、幅、形状異なさまざまなタイプのフレットが存在する

各フレットの呼び方は、ナットに近い側から1フレット、2フレット~で、最高フレットはスチール弦アコースティックギターでは20フレット、ナイロン弦では19フレットのものが多い。

弦をフレットに押さえつけることにより、そのフレットからサドルまでの間の弦が振動し音程作られる。1フレットごとに半音ずつ上下する間隔打ち込まれており、ハイポジションになるほどその間隔は狭くなる

フレットを打ち換えることはリフレットという。


フレット

(fret から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 05:30 UTC 版)

ギターの指板のネック寄りの部分。最初の4つのフレットが見える。薬指は第2フレットと第3フレットの間を押さえている。

フレット: fret)とは、弦楽器指板にある隆起であり、指の位置を固定し、目的の音高を出すために使用されるもの[1]琵琶では「柱(じ)」と呼んでいる。

フレットのある状態やその状態の楽器は「フレッティド、フレッテド 英語: Fretted」と分類される。

なお、弦楽器のすべてがフレットを備えるわけではない。撥弦楽器はフレットを備えることが多い。擦弦楽器はフレットを備えないことは多いが一部にフレットを備える擦弦楽器もある。

逆にフレットが無い状態やそのような弦楽器は「フレットレス 英語: Fretless」と分類される。

概要

フレットの長所と短所

近現代の西洋弦楽器では、フレットは指板にはめ込まれた金属性の隆起(針金状のパーツ)である。リュートなどの古楽器や非西洋の楽器ではネックの周りにガットやひもを巻き、フレットとする場合もある。フレットを持つ楽器では、弦を押さえると、弦の振動する長さは、押さえた指の位置から最もブリッジ寄りのフレットとブリッジとの間に制限される。その結果、音の高さが変わる。フレットはこのように弦の振動部分の遠位端を明確に区切る。撥弦楽器では、柔らかな指で直接弦を押さえると音の減衰が速くなるため、フレットがあることは重要である。もう一つのフレットの利点は、比較的正しい音程を出しやすくなることで、和音を演奏する際にはさらにそれが際立つ。

一方、フレットがあると、フレットの位置によって決まる調律法に縛られてしまう。それでも、ある程度の微調整は可能で、例えば弦を横に引くと張力が増して音が高くなる。この技法はロック及びジャズのギタリストが用いるし、シタールなど、インド音楽文化圏の弦楽器では極めて重要である。フレットの指板からの高さが高い楽器では、弦を押す力で音程を調節することができる(琵琶も参照)。ブリッジ側に弦を引くこともでき、音程が下がる。逆に糸巻き側に引くと音程が上がる。また、エレキギターでは、駒の側に弦の張力を変化させて音の高さを変える機構を持っているものがある。しかし、大幅に張力を変えられるシタールなどを除いては、音程をコントロールできる幅はフレットのない楽器(フレットレス、英語: Fretless)には及ばない。

歴史

琵琶における「柱」

清代の中国琵琶

日本の琵琶として知られる盲僧琵琶薩摩琵琶筑前琵琶は高いフレット(柱)を持っており、それだけ弦を押し込むことができ、張力を変化させることにより音程を調節できる範囲が広いのに対し、中国の琵琶はフレットを増やして、楽器としての機能向上によって表現力を高める工夫がなされている。日本ではむしろ柱を増やさず、場合によっては減らし、その分演奏者の技倆をできるだけ活かして微妙な演奏を行うことを好んだ。

フレットの調律原理

西洋弦楽器におけるフレット

近現代の西洋弦楽器のフレットは、一般に十二平均律に調律されている。即ちオクターブを12個の半音に分け、それぞれの周波数比が同一になるようになっている。隣り合った二つの半音の周波数比は (約 1.059463 )であり、理論的にはフレットもその間隔で並び、12番目のフレットは弦を二等分する場所にくる。実際には、弦を押さえる時の張力増加を見込んで若干糸巻き側になる。

つまり流通している一般的な弦楽器のフレットは純正律の音を出せない。

純正律用のフレットの発案・実現

フレットが常に十二平均律に固定されていることに憤慨したギタリスト、マーク・シュナイダーは純正律の作品を完全に演奏できる為にさまざまに弦毎のフレットの位置が点在するフレットボードを発案した。これでF♯G♭の弾き分けが出来るようになり、画期的な発明とされている。これを用いて、ラリー・ポランスキーなどの幾人かの作曲家が新作を発表した。

他の発明・工夫

近年では日本のギターメーカーのフジゲンが独自の技術として「サークル・フレッティング・システム」※という技術を投入するなど、フレットに関して様々な工夫がなされている。(※ 弦はナット側(ネック側)が狭く、ブリッジ側が広がっている(微妙に放射状になっている)ことにともない音程に微妙な誤差が生じていることを無くすために、一種の円周に位置するようにわずかに位置にあわせた曲率で曲がったフレットを用いるというもの。[2]

脚注

  1. ^ Lexico, fret
  2. ^ [1]

蛍光共鳴エネルギー移動

(fret から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 19:05 UTC 版)

蛍光共鳴エネルギー移動(けいこうきょうめいエネルギーいどう、: Fluorescence resonance energy transfer:略称: FRET[1]、またはフェルスター共鳴エネルギー移動共鳴エネルギー移動:resonance energy transfer: 略称: RET)とは、近接した2個の色素分子(または発色団)の間で励起エネルギーが、電磁波にならず電子共鳴により直接移動する現象。このため、一方の分子(供与体)で吸収されたのエネルギーによって他方の分子(受容体)にエネルギーが移動し、受容体が蛍光分子の場合は受容体から蛍光が放射される。


  1. ^ IUPAC によれば、この現象ではエネルギーの移動時に蛍光放射が起こらないため、FRET の F は Fluorescence (蛍光)ではなく、発見者のフェルスター (Förster) の頭字とするのが正しいとされている[1][2]
  2. ^ Förster, Th. (1965). “Delocalized Excitation and Excitation Transfer”. In Oktay Sinanoglu. Modern Quantum Chemistry. Istanbul Lectures. Part III: Action of Light and Organic Crystals. 3. New York and London: Academic Press. pp. 93–137. http://www.quantum-chemistry-history.com/Sina_Dat/BOOKIstaLec/IstaLec1.htm 2011年6月22日閲覧。 


「蛍光共鳴エネルギー移動」の続きの解説一覧

FRET

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 05:33 UTC 版)

バイオフォトニクス」の記事における「FRET」の解説

蛍光共鳴エネルギー移動フェルスター共鳴エネルギー移動、FRETとも)は2つ励起された「蛍光団」がエネルギー一方から一方へ非放射的に(すなわち光子交換することなく) 渡す過程に対して与えられた用語である。これらの蛍光体励起注意深く選択して発光検出することにより、FRETはバイオフォトニクス分野で最も広く使われる技術1つとなり、科学者に対して細胞下の環境調べ機会与えている。

※この「FRET」の解説は、「バイオフォトニクス」の解説の一部です。
「FRET」を含む「バイオフォトニクス」の記事については、「バイオフォトニクス」の概要を参照ください。

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