ユーグレナ
英語:Euglena
鞭毛を持つ単細胞の藻(植物性鞭毛虫)。体長は0.05mmほど。鞭毛を持つ運動性の生物である一方、光合成を行う植物的性質も持ち合わせる。水田などに多く生息する。
学校の授業などでは「ミドリムシ」の呼称で接する機会があり、ミジンコやミカヅキモなどと共にポピュラーな微生物のひとつといえる。
「ユーグレナ」の呼称は、近年研究が進んでいる藻類バイオ燃料や栄養補助食品(サプリメント)などの用途において用いられることが多い。
ユーグレナ(ミドリムシ)には、ビタミン、ミネラル、脂肪など、数十種類の栄養素が含まれることが知られている。固有の栄養素「パラミロン」も注目されている。ユーグレナを加工した栄養補助食品はすでに複数の商品が発売されており、量産化技術の開発により燃料としての用途でも実用化が進みつつある。
ユーグレナ【(ラテン)Euglena】
読み方:ゆーぐれな
ミドリムシの別名。
ミドリムシ
ミドリムシ
(euglena から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 16:33 UTC 版)
ミドリムシ(緑虫)は、ユーグレナ植物門ユーグレナ藻綱ユーグレナ目に属する鞭毛虫の仲間であるミドリムシ属 Euglena の総称。商用では名称としてミドリムシの代わりに「ユーグレナ」を用いる場合も多い。古くはユーグレムシの名称が使われたこともある[1]。本項目では E. gracilis や E. proxima などを含む、典型的なミドリムシに関して記述する。
- ^ 内田清之助 (1952) 、p.1742
- ^ 中山剛『21 世紀初頭の藻学の現況』日本藻類学会、2002年12月1日、4-5頁 。
- ^ “微生物「ミドリムシ」が入ったクッキーが人気”. 日経トレンディネット (2010年4月20日). 2017年9月11日閲覧。
- ^ ウナギ仔魚用飼料・飼育システムの開発− 世界で初めてシラスプラスチックの人工生産に成功− 水産総合研究センター研究報告 別冊第5号(平成18年3月)
- ^ 1999年度ヤイトハタ種苗生産の概要 沖縄県水産海洋技術センター
- ^ 養魚初期飼料としてのユーグレナの栄養評価-I Euglena gracilis の栄養成分に及ぼす培養条件の影響 水産増殖 Vol.32 (1984) No.2 P83-87 doi:10.11233/aquaculturesci1953.32.83
- ^ 養魚初期飼料としてのユーグレナの栄養評価-II ニジマス稚魚に対するユーグレナ飼料の栄養価 水産増殖 Vol.32 (1984) No.2 P88-91 doi:10.11233/aquaculturesci1953.32.88
- ^ アカハタ人工ふ化養成魚の酸素消費量と水温および体重との関係 水産増殖 Vol.51 (2003) No.4 P429-434 doi:10.11233/aquaculturesci1953.51.429
- ^ 鈴木敏雄、高橋耿之介:循環水槽によるソウギョ, ハクレン卵のふ化飼育 水産増殖 Vol.9 (1961-1962) No.1 P1-7 doi:10.11233/aquaculturesci1953.9.1
- ^ “ミドリムシのバイオ燃料で飛行 大阪・八尾空港で”. 産経ニュース (2022年4月6日). 2022年4月6日閲覧。
- ^ ミドリムシのバイオ燃料は本当に有望か? 日経ビジネスオンライン、2013年4月24日、2013年6月17日閲覧。
- ^ ミドリムシプラスチックの開発 産業技術総合研究所
- 1 ミドリムシとは
- 2 ミドリムシの概要
- 3 利用
- 4 参考文献
- 5 外部リンク
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