ST合剤
【概要】 サルファ剤であるスルファメトキサゾール(Sulfamethoxazole)とトリメトプリム(Trimethoprim)の合剤で頭文字をとったもの。バクタ(シオノギ製薬)、バクトラミン(ロシュ製薬)は商品名。アメリカでは商品名Bactrim, Septra, 一般名Cotrimoxazoleなどと呼ばれる。
【効果】主に細菌や原虫(寄生虫の一種)に対して用いられる薬。ビタミンの一種、葉酸の働きのじゃまをする。ニューモシスチス肺炎の治療や予防として確立されている。いくつかの細菌感染症にも効果がある。トキソプラズマ脳症の予防にも効果がある。
【副作用】食欲低下、吐き気、嘔吐、皮疹、肝障害、腎障害、発熱、貧血、白血球減少、血小板減少。アレルギー反応が多く、主にサルファ剤の副作用が目立つ。脱感作療法が試みられている。全身の皮膚が死んで剥がれてしまうのを中毒性表皮壊死といい、患者が死亡することがある。
《参照》 コトリマゾール、 ニューモシスチス肺炎、 イソスポラ症、 トキソプラズマ脳症、 脱感作療法
コトリマゾール
コトリモキサゾール
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