carcinoembryonic antigenとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > carcinoembryonic antigenの意味・解説 

シー‐イー‐エー【CEA】

読み方:しーいーえー

《carcinoembryonic antigen》癌(がん)胎児抗原消化器系の癌に見られる抗原胎児正常な消化管組織にも存在する


がん胎児性抗原

【仮名】がんたいじせいこうげん
原文】carcinoembryonic antigen

cea特定のがんの患者その他の疾患患者喫煙習慣のある人などで、ときに血中濃度の上昇が認められる物質大腸がん腫瘍マーカーとして用いられている。「cea」とも呼ばれる

CEA(しーいーえー)

carcinoembryonic antigen

乳がんではCA15-3とともに幅広く測定されている腫瘍マーカーですが、他臓器のがん(肺・胃・大腸・膵臓など)でも腫瘍マーカーとして用いられます。また、がん以外(肝疾患喫煙)でも高値を示すことがあり、異常値評価には注意が必要です。血液検査正常範囲は5.0ng/ml以下(検査機関によっては2.5ng/ml以下)です。なお、乳頭分泌がある場合では、分泌物中のCEA測定が行われることもあります

腫瘍マーカーCA15-3乳頭分泌BCA225NCC-ST-439TPA


癌胎児性抗原

(carcinoembryonic antigen から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 07:08 UTC 版)

癌胎児性抗原(がんたいじせいこうげん、: Carcinoembryonic antigen, CEA)は、腫瘍マーカーの一つで、細胞接着因子に関係する分子量約20万の糖タンパク質である。1965年カナダフィル・ゴールドとサミュエル・O・フリードマンがヒトの大腸癌の組織から最初に抽出したが、大腸癌組織のみならず2-6月齢の胎児の消化管や肝臓および膵臓にも存在することが判明したため癌胎児性抗原と命名した[1]


  1. ^ Gold P, Freedman SO (1965). “Specific carcinoembryonic antigens of the human digestive system”. J Exp Med 122 (3): 467-481. doi:10.1084/jem.122.3.467. PMID 4953873. https://doi.org/10.1084/jem.122.3.467. 
  2. ^ a b 黒木政秀 腫瘍マーカー 癌胎児性抗原 (CEA) 『日本臨床』 Vol.68 (2010) No.S7 p.674-677。
  3. ^ 大倉久直、「腫瘍マーカーは早期診断にどこまで有用か」『日本内科学会雑誌』 94巻 12号 2005年 p.2479-2485, doi:10.2169/naika.94.2479
  4. ^ CEA:消化器系がんの腫瘍マーカー 腫瘍マーカー.com
  5. ^ 大塚隆生, 佐藤清治, 北島吉彦 ほか、「耐糖能障害とともにCEA値が推移した胃癌術後腫瘍マーカー偽陽性の1例」『日本臨床外科学会雑誌』 70巻 1号 2009年 p.62-65, doi:10.3919/jjsa.70.62
  6. ^ a b 東山聖彦, 高見康二, 尾田一之 ほか 「肺癌の腫瘍マーカー -現況と今後の動向-」『日本分子腫瘍マーカー研究会誌』 20巻 2005年 p.84-86, doi:10.11241/jsmtmr.20.84
  7. ^ 山田哲司, 森善裕, 北川晋 ほか、「胃癌治癒切除後の腫瘍マーカー測定の臨床的意義」『日本消化器外科学会雑誌』 22巻 9号 1989年 p.2217-2222, doi:10.5833/jjgs.22.2217
  8. ^ Shirasu N, Kuroki M (2016). “CEACAM5 (carcinoembryonic antigen-related cell adhesion molecule 5 (carcinoembryonic antigen))”. Atlas Genet Cytogenet Oncol Haematol 20 (5): 243-249. https://hdl.handle.net/2042/62772. 
  9. ^ 吉田晃浩, 関谷正徳, 内藤通孝, 「夏季に血清CEA値が高値を示した1症例」『医学検査』 63巻 3号 2014年 p.305-310, 日本臨床衛生検査技師会, doi:10.14932/jamt.13-23
  10. ^ 山縣朋浩, 井筒友香, 坂根貞樹 ほか、「頸動脈狭窄と冠動脈3枝病変を有し,CEA上昇の対応に苦慮した甲状腺機能低下症の1例」『内科』 114 (2014), No.2 p.337-340, NAID 40020161307
  11. ^ 武藤桃太郎, 武藤瑞恵, 石川千里 ほか, 「血清CEA高値を契機に発見された虫垂粘液嚢胞腺腫の2例」『日本農村医学会雑誌』 63巻 1号 2014年 p.49-56, doi:10.2185/jjrm.63.49
  12. ^ 五十嵐知文, 中川晃, 吉田豊 ほか , 「血清CEA高値を示した原発性肺クリプトコッカス症の1例」『日本胸部疾患学会雑誌』 32巻 4号 1994年 p.339-343, doi:10.11389/jjrs1963.32.339
  13. ^ 佐久間晶子, 吉松和彦, 横溝肇 ほか,「高CEA血症を呈したS状結腸憩室炎の1例」『日本外科系連合学会誌』 38巻 5号 2013年 p.1058-1062, doi:10.4030/jjcs.38.1058


「癌胎児性抗原」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「carcinoembryonic antigen」の関連用語

carcinoembryonic antigenのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



carcinoembryonic antigenのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
がん情報サイトがん情報サイト
Copyright ©2004-2024 Translational Research Informatics Center. All Rights Reserved.
財団法人先端医療振興財団 臨床研究情報センター
VOL-NetVOL-Net
Copyright(C) 2002-2024 声を聴き合う患者たち&ネットワーク「VOL-Net」. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの癌胎児性抗原 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS