バイナリー
バイナリー(英: binary)とは、「2つの値からなる」という意味合いの英語表現です。「2進法」「2進数」という意味もあります。日本語では金融商品の「バイナリーオプション」、もしくは、コンピュータのデータ形式としての「バイナリデータ」「バイナリファイル」「バイナリエディタ」といった表現において主に目にする語といえます。
binaryという英語表現は「bi-」(2つの)の接辞が示すとおり「2」という数字に冠する単語です。英語では大抵、binaryは形容詞として用いられます。たとえば、音楽の「2拍子」(binary measure)、数学の「2進法」(binary notation)、天文学における「連星」(binary star)、のような言い方が挙げられます。形容詞の他に名詞の用法もあり、binary単独で「連星」や「2進数」の意味で用いられることもあります。
金融商品としての「バイナリーオプション」は、いわゆるオプション取引(デリバティブ)の一種で、「値上がりするか」それとも「値下がりするか」という選択肢のどちらかを選び、的中したら利潤が得られ、外したら損を被る、という構図の取引の通称です。極端な例を挙げると、「特定のタイミングにおいて円相場が今より値上がりしているか、否か」の二者択一で予想し、当たれば投資額ば倍増、外れれば投資額が全損、というような塩梅です。下手すると1度の読み外しで全資産を失う可能性もある、ハイリスク・ハイリターンな取引方法です。
コンピュータ関連の話題に登場する「バイナリデータ」「バイナリファイル」「バイナリエディタ」といった表現における「バイナリ(ー)」は、コンピュータが直に読み取り可能な2進数の値を意味します。おおむね「テキスト」(テキストデータ、テキストファイル、テキストエディタ)ではないデータという意味で用いられます。テキストは人間が文字情報を扱うためのデータ形式であり、バイナリはコンピュータ内で処理するためのデータ形式です。コンピュータは電子的スイッチのオンオフで情報を扱うため、コンピュータ側の処理にテキストは必要ありません。
2019年半ば現在、ウェブ上では「バイナリー美女」「バイナリー美人姉さん」のような言葉も飛び交っています。これはインスタグラムをはじめとするSNSにおいて美人女性の画像を添えつつ「バイナリーオプションで金儲けに成功して豪勢で優雅な生活を手に入れた」と吹聴しているアカウントの通称です。つまり「バイナリー美女」の「バイナリー」は「バイナリーオプション」の略です。基本的にバイナリー美女はバイナリーオプションに勧誘して自分が儲けに与ろうとしているゲスであり、アカウント所有者が美女その人であるという保証もどこにもありません。
バイナリ【binary】
バイナリー【binary】
Binary バイナリー
バイナリ
【英】binary
バイナリとは、コンピュータ用語としては、データが「0」と「1」で表現されているデータ形式のこと、あるいは、テキストではない情報でデータが書かれているファイル一般のことである。
バイナリ(binary)とは、元々「2進数の」という意味の英語である。コンピュータはデータを処理するために、全ての情報を2進数に変換しているので、コンピュータが解釈するために用意されたデータはすべてバイナリ形式となっている。
一般的には、データがバイナリで記述されているファイルはバイナリファイル、バイナリファイルのデータはバイナリデータと呼ばれている。バイナリファイルの主なものには、音声ファイルや画像ファイル、実行形式のプログラムファイル、圧縮ファイルなどがある。
バイナリデータは、人間が読んでも、意味を解釈することはきわめて困難である。テキストはテキストエディタで表示・編集することができるが、バイナリデータはテキストエディタでは開くことができない。このため、テキストでないデータ形式のデータをバイナリデータと総称している場合も多い。
バイナリー
2進法のことをバイナリーという。ノイマン型のコンピューターでは2進法、すなわちオンかオフの命令の集合体であるプログラムで作動させる。プログラム本体(実行ファイル)や、プログラムを動かすための機械語で書かれたファイル、画像データなどをバイナリーファイルという。
バイナリ
バイナリ、バイナリー(Binary)とは、算術的な用法では二進法のことであるが、情報技術においては、コンピュータが直接的に処理するために2進数で表現されるデータ(バイナリデータ)のことを指して用いられる。
概要
バイナリは、コンピュータが直接的に処理することができるようにフォーマットされているため、人間が読んでもただちに意味を理解することはできない。バイナリエディタを用いると、バイナリファイルの内容を16進数で表示させ、編集することができる。
バイナリに対する用語として、プレーンテキストが用いられる[1]。テキストは、テキストエディタに読み込ませることにより、人間が読んで内容を理解できるデータである。
バイナリの例
たとえば画像ファイルや音声ファイル、圧縮されたファイルなどはバイナリである。バイナリファイルの中にはファイルの先頭にメタ情報(ヘッダ)を持っているものがある。たとえばGIFファイルは複数の画像を持つことができ、ファイルの先頭でそれぞれの画像を区別する情報が記述されている。そのようなメタ情報を持たないファイルはフラットバイナリファイルと呼ばれる。コンピュータプログラム関係では、テキストであるソースコードとの対比からコンパイルされたコード(オブジェクトファイルや実行ファイルなど。またそのような機械語(ネイティブバイナリ)に限らず、WebAssemblyやJavaなどのバイトコード類なども含む)のファイル等を指してバイナリと呼ばれることがしばしばある。プロプライエタリのソフトウェアは、バイナリの形態でさらに難読化を掛けて、販売されることが多い。
バイナリ形式でのデータの表現方法はさまざまなものがある。例えば、数値であれば0~9までの数をパターン化して記録するBCD、ゾーンビットと実際の数値、正の数か負の数かを記録する符号ビットからなるアンパック10進数(ゾーン10進数)や、実際の数値と符号ビットだけからなるパック10進数などがある。文字列の扱いとしては、ナル文字('\0')で終端する方法や、長さ(オクテット数、あるいは文字(符号点)の個数)を別に保持する、といった方式がある。前者では、'\0' を含むようなバイナリを「文字列」として扱うことができない。
注意点
バイナリフォーマットでは、エンディアンなどに互換性・移植性の上で注意が必要であり、それを避けてテキスト形式で記録することも少なくない(UNIX哲学も参照。なお浮動小数点数やループした構造の表現など、テキスト形式にも注意が必要な点は多い)。
脚注
binary
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/24 07:00 UTC 版)
「Multipurpose Internet Mail Extensions」の記事における「binary」の解説
データがテキストではなくバイナリであることを表す。RFC 5322 (旧RFC 822、RFC 2822)はテキストを前提としており、このbinaryは意図的に違反するものである。SMTPは基本的に行単位でデータを扱うため、行の概念すらないバイナリは転送できない。RFC 3030で定義されるESMTPの1つであるBINARYMIMEを用いるか、バイナリを許容するような全く別のプロトコルを用いた場合のみ、利用が可能である。
※この「binary」の解説は、「Multipurpose Internet Mail Extensions」の解説の一部です。
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