USB_3.0とは? わかりやすく解説

ユーエスビー‐さんてんれい【USB 3.0】

読み方:ゆーえすびーさんてんれい

universal serial bus 3.0パソコン周辺機器を結ぶインターフェース規格であるUSBの一。2008年従来USB 2.0の上規格として策定された。転送速度は最高5Gbps。コネクターピンの数が四つから九つ増えたが、従来機器との互換性確保されている。スーパースピードUSB


USB 3.0

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 17:18 UTC 版)

ユニバーサル・シリアル・バス」の記事における「USB 3.0」の解説

USB-IFにより規格標準化進められ2008年8月Intel Developer Forumにて、revision 1.02008年第4四半期登場する明言され、同時にピン仕様コネクタおよびケーブルプロトタイプ出席者に対して公開された。その後正式な通称が「SuperSpeed USB」とされ、ロゴ公開された。2008年9月には暫定規格であるrevision 0.9が決定された。 2008年11月17日に「SuperSpeed USB Developers Conference上で正式な仕様発表され、USB 3.0規格revision 1.0として正式なものとなった。 USB 3.0は、物理的な後方互換性保ちつつ、最大データ転送速度が5 Gbps(ただし、8ビットデータ10ビット信号変換され送られるので、実際のデータ転送速度は4 Gbps = 500 MB/s上限となったピンの数が標準では5本増えて9本となり、USB On-The-Go対応のオプションでは計10本となるが、ピン形状工夫されUSB 1.1USB 2.0対応の(標準)A端子、(標準)B端子マイクロB端子との物理的な後方互換性確保されたが、ミニUSB規格から消滅したピンの数が増えた理由は、USB 2.0以前とUSB 3.0以降で完全に別の信号線を使用するからである。つまり、USB 3.0以降USB 2.0以前別の技術動作している。 符号化方式USB 2.0のNRZIに対して8b/10bとPRBSが採用され通信モード半二重から全二重(単信2組)となる。物理層にはPCI Express 2.0技術準用されている。携帯機器への配慮から消費電力削減強く求められ、SuperSpeedではポーリング排除され4つ待機モード新たに設けられた。 また、USB 3.0対応機器コネクタ絶縁体部には1.12.0との区別のため青色使用することが推奨されている。 電磁放射ノイズピーク下げるために、スペクトラム拡散クロック必須とされた。光伝送含まれる予定だったがコスト面からの反対多くrevision 1.0での導入見送られた。光伝送技術導入積極的なインテル社は、将来採用構想している。 放射電磁雑音対策のために、信号ケーブルにはシールド付きの物を使用するが、規格である3 m伝送距離満たした試作品直径6 mmあり、携帯機器によってはUSBケーブル宙に浮いてしまう。そういった事態避けるために今後伝送距離を1 m程度短くし、伝送損失許される範囲規格で更に細い信号ケーブルを使う事も検討されている。 USB 3.0がチップセット内蔵されることでマザーボード標準機能含まれるのは、AMD社ではA75、Intel社ではIntel 7シリーズからである。 増設インターフェイスカードを使用する際には、通信速度ボトルネック注意が必要となる。USB 3.0の1ポートあたりの最大転送速度は5 Gbpsであり、PCI Express x1 (Gen 2) の最大転送速度も5 Gbpsであるため、市場多く出回っているPCI Express x1のインターフェイスカードを増設し場合、USB 3.0を2ポート以上接続して利用するPCI Express x1の転送速度ボトルネックとなる。これを避けるために、PCI Express x4スロット接続するインターフェイスカードも登場している。また、PCI Express x1のマザーボードからの最大供給電力10 Wであるが、USB 3.0の2ポート規格上限電力供給すると9 Wとなり、カード自体消費電力合わせる不足するこのため多くPCI Express x1のインターフェイスカードには、電源ユニットからの電力線接続する補助電源端子備わっている2012年まで多くパソコンで、USB 3.0が1ポートもしくは2ポート)と残りUSB 2.0ポートという組み合わせにされている理由は、(1) 2009年時点でUSB 3.0コントローラー市場供給できる唯一のメーカーであったルネサスのUSB 3.0コントローラ技術的に2ポートまでしか対応していないこと、(2) USB 3.0の要求する電力USB 2.0よりも高く容量大きな電源必要になってくること、および、(3) チップセット内蔵場合CPUサウスブリッジ間のバス・バンド幅が現状では十分でないため、現状では全てのポートをUSB 3.0化することは技術的に不可能であること、などが原因である。ほどなくVIAなどの各製造メーカーもUSB 3.0に対応し、また4ポート対応のコントローラー開発されるなどで、登場から5年後2014年頃には特にポート少なノートパソコンではUSB 3.0への完全対応がなされた

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USB 3.0

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ユニバーサル・シリアル・バス」の記事における「USB 3.0」の解説

早ければ2009年年末からストレージ機器など採用機器が登場する見込まれていた。バッファロー2009年10月28日にUSB 3.0対応の外付けハードディスクドライブとUSB 3.0ポート増設するためのインターフェースカードを発売。これは個人購入できるUSB 3.0対応機器とインターフェースカードとしては世界初となる。コンシューマ向け販売されているマザーボードインターフェースボードではNECエレクトロニクス(現:ルネサス エレクトロニクス)製USB 3.0コントローラチップと、マーベルSATA 3.0 (SATA 6 Gb/s) コントローラーチップが同一基板上に搭載され単一製品として販売される事例が多い。 なお、実効500 MB/secであるUSB 3.0のインターフェースカードを増設する場合は、増設バス帯域幅実効500 MB/secのものが必要となり、さもなくば動作はするが増設バスボトルネックとなる。PCI Express 2.0 x1(実効500 MB/sec)対応のものが標準的である。 USB 3.0インターフェースカード NECエレクトロニクス製USB 3.0ホストコントローラ (μPD720200) 2010年8月初期登場したUSB-IF未認証コントローラー採用したマザーボードUSB 1.x/2.0機器接続して動作しない問題起きている。

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