ベイスギ
北米大陸のアラスカ州の南東部からカリフォルニア州北西部およびロッキー山系に分布しています。ベイスギと呼ばれていますが、米国産のスギ類ではありません。日本のネズコあるいはクロベ:T.standishiiと同類で、しいて日本名をつけるとすればアメリカネズコと呼ぶべきでしょう。また、スギの特有の芳香はなく、別の芳香がありますので、すぐに別物であることがわかります。この木材は、耐久性が高いため、米国のある部族のインディアンの人々は、この木材を使って、トーテムポールを作っています。 ■木材 ■用途 |
ベイスギ
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2010年12月) |
ベイスギ | |||||||||||||||||||||
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ベイスギ | |||||||||||||||||||||
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Thuja plicata Donn ex D.Don | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ベイスギ(米杉)、アメリカネズコ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
western redcedar | |||||||||||||||||||||
太平洋岸北西部における生息範囲 |
ベイスギ(米杉、学名:Thuja plicata)は、ヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹。和名は「アメリカ産のスギ」の意味だが、スギと同科ではあるもののスギ属ではなく、クロベ(ネズコ)に近縁であり、アメリカネズコまたはアメリカ黒檜とも呼ばれる。木材が赤褐色であることや日本の杉に近い比重から、ベイスギの和名が付いたといわれる。なお、アメリカスギはセコイアの別名であり、別種である。
英名はウェスタンレッドシダー (western redcedar)。このシダーとはマツ科ヒマラヤスギ属のことで、これも分類的には離れている。
ツヤプリシン (Thujaplicin) は、ベイスギから発見されたことから命名された。
特徴
アラスカ、カナダ、アメリカ合衆国本土にかけての、北米大陸太平洋岸に分布する。
木材としては耐久性がとても高い一方で、強度は高くない。北米ではトーテムポールの材料に使われる[2]。
カナダ、ブリティッシュコロンビア州の州の木である[3]。
ギャラリー
- 成熟した松かさ
- キーツ島にて
- 木材の標本
脚注
- ^ Conifer Specialist Group 1998. Thuja plicata. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.
- ^ “ベイスギ、ウェスタンレッドシーダー”. 日本木材総合情報センター. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “Western redcedar” (英語). Province of British Columbia. ブリティッシュコロンビア州. 2024年1月24日閲覧。
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