ドビュッシー:スティリー風タランテッラ(舞曲)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ドビュッシー:スティリー風タランテッラ(舞曲) | Tarantelle styrienne(Danse) | 作曲年: 1890年 出版年: 1891年 |
作品解説
ドビュッシー初期のピアノ作品の一つ。最初の出版時(1890年)には<スティリー風タランテラ>と題されたが、再版時(1903年)には<ダンス>とされた。
パリで音楽生活を送っていたドビュッシーは、1904年になってやっとオペラ<ペリアスとメリザンド>が成功し、この頃以降に<版画>や<映像><前奏曲集>といった代表的な曲集が作られている。それらがピアノの特質を独自に捉えた充実した作品である一方、この<ダンス>のような初期の作品はもっとシンプルな美しさを持っている。高度な技巧は要求されないが、後のドビュッシーの作品に応用されるような魅惑的な和音、旋法的な工夫もところどころ入れられている。
後年、ラヴェルによってオーケストラ編曲がされた。
(執筆者不詳 補筆:実方康介 2008/1 このページの解説文中に、本曲を「1923年にドビュッシーがオーケストラ編曲」したという大変に誤った記載が含まれていました。コメント欄の投稿によるご指摘を頂いて、修正することができました。ありがとうございます。)
※参考:金子一朗 ドビュッシー探究 ⇒こちら
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