SDXCとは? わかりやすく解説

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SDXC

フルスペル:SD eXtended Capacity
読み方エスディーエックスシー
別名:SDXCカードSDXCメモリーカード

SDXCSDXCとは、SDメモリーカード規格のうち、記憶容量最大2TB(テラバイト)に拡張され規格のことである。2009年1月SDアソシエーションSDA)によって発表された。

SDXCの下位規格であるSDHCは、ファイルシステムFAT32採用されている。SDHC記憶容量最大32GB(ギガバイト)である。SDXCでは、Windows Vista SP1などで採用されている新規格「exFAT」が採用され、2TBの大容量記録実現する

また、データ読み書きに関する技術の向上により、読み書き速度将来的に300MB/秒まで高速化されるといわれている。

なお、exFATFAT32拡張版位置する規格であるため、SDXC対応の機器では、SDHCSDメモリーカード使用することができるようになっている逆にSDHCSDメモリーカードにのみ対応した旧来の機器でSDXCを扱うことはできない

2009年3月米国のPRETECからSDXC規格の初の製品世界で初め発表された。最大容量は32GBで、SDHCとの互換性持たない

また、同年8月には、東芝記憶容量64GBのSDXC製品発表している。東芝発売したSDXCは、発表時点記憶容量世界最大であることはもちろんであるが、SDメモリーカード規格Ver3.00の高速インタフェース規格である「UHS104」をサポートしたことで、最大書込み35MB/秒、最大出し60MB/秒という転送速度同時に実現している。



※画像 / PreTec, Inc.
参照リンク
SDXC - SD Association - (英語)
Pretec - (英語)
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SDXC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 19:49 UTC 版)

SDメモリーカード」の記事における「SDXC」の解説

SDXC (SD eXtended Capacity) は2009年平成21年)のSD 3.00で規定された。ファイルシステムexFAT採用し最大容量は2 TiBとなった物理的な寸法旧来のSDメモリーカード規格同一で、上位互換性保持しており、SDXC対応機器SD/SDHCメモリーカードを扱うことができる。SDXCではSDXCとmicroSDXC2種類形状になる。miniSDXCの規格自体仕様書存在しているが、マーケティング現実的でないという理由から省かれている。 旧来のSDHC対応機器SDXCメモリーカードFAT32フォーマット使用することも可能である。ただし、Windows標準フォーマッタ使用した場合実装上の問題から64 GiB上のSDXCメモリーカードであっても利用できる上限容量32 GiBとなる(サードパーティー製フォーマッタ使用することで、1ファイルあたりの容量は4 GiBまでに制約されるものの回避可能である)。 FAT32exFAT違い理解しないexFATファイルシステムのままのSDXCカードをSDXC規格非対応製品挿入することは危険で、メーカー側使用推奨しておらず、あくまでも自己責任的な使用になる。実際、SDXC規格非対応携帯電話スマートフォンmicroSDXCカード挿入した結果microSDXCカード使用不能になる事態相次いで報告されている。物理的な破損はないため、SDXC規格対応製品フォーマット直せばカード自体回復するが、それまでカード保存されていたデータ消滅する2012年6月NTTドコモがそれに関する通知発表し、その現象回避するソフトウェアアップデート配布行なっている。なお、ソフトウェアアップデート後も、非対応機種では引き続き使用できない。 なお、2018年平成30年5月現在のところ、exFAT扱えるのはMicrosoft Windows XP SP2以降更新プログラム (KB955704) 適用)、Microsoft Windows Vista SP1以降Microsoft Windows 7Microsoft Windows 8Microsoft Windows 8.1Microsoft Windows 10Windows OS、またはWindows CE 6.0Mac OS X v10.6.4以降限られパソコンモバイル環境によっては利用できない2009年平成21年1月現在、Linux系などのサポートに関しては、マイクロソフトからの発表はない。CES 2009 News release DS AssosiationにもSDXCメモリーカードに関する概説のみが発表されており、サポートOS周辺機器などに関する記述はない。 なお、Linuxについては、FUSE利用した実装存在しUbuntuなどのディストリビューション最新版利用できるAppleMacintosh製品には2010年平成22年新発売から、従来はなかったSDカードスロット内蔵されはじめ、SDXCにソフトに対応、iMac (Mid 2010) 以降モデルにはハードも対応。また接続内部USBではなくPCI Express 1レーン接続になっているSDXCメモリーカード規格上の最大容量は2 TiB (2048 GiB) で、転送速度ロードマップ上にて将来的最大300 MB/s高速転送可能にするとしている。また、SDHCEmbedded SDSDIOにも転送速度高速化規格技術採用される予定である。 2009年時点では製品化目処立っていたのは最大256 GiBまでであり、それ以上容量技術革新必要な態となっていたが、2020年時点ではSDXC・microSDXCとも最大1 TiBまでの大容量カード発売されており、転送速度製品にて最大160 MB/s実装可能となっている。

※この「SDXC」の解説は、「SDメモリーカード」の解説の一部です。
「SDXC」を含む「SDメモリーカード」の記事については、「SDメモリーカード」の概要を参照ください。

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