ライトレッドメランチ

外材一覧

ライトレッドメランチ

別名：メランチテンバガ, メランチサマック, マヤピス, アルモン, メランチマジャウ
学名：Shorea almon, S.leprosula, S.leptoclados, S.parvifolia, S.squamata, Shorea spp., Rubroshorea
(フタバガキ科)

タイ、マライ、スマトラ、フィリピン、ボルネオなどに分布します。市場でライトレッドメランチと呼ぶのは、Shorea属のRubroshorea亜属の樹種のうち、赤色系でしかも淡色の木材のグループです。したがって、それが、植物の分類とは必ずしも一致していませんので、むしろ商取り引き上のグループといえばよいでしょう。 ■木材 心材の色は淡灰褐色、桃色などで辺材は淡色です。同一樹種であっても、心材の色が生育環境によってずっと濃色になり、ダークレッドメランチといっても差支えないような赤褐色になります。また比重もそれに伴って高くなります。メランチ類の特徴といえるのは軸方向細胞間道（樹脂道）が、同心円状に長く連続していることです。道管の直径が大きいため、肌目は粗くなっています。木理は熱帯材の特徴となっている交錯木理です。耐久性ではダークレッドメランチに劣るとされていますが、用途によっては淡色の木材の方がよいこともあります。辺材はヒラタキクイムシの害を受け易く、木材から白い粉がパラパラと落ちてくるのを見た人もいるのでしょう。木材の保存性は低い上防腐剤の注入は難しいとされています。加工は容易です。丸太の中心部から採取した木材は脆心材という脆い木材の部分を含むので、使うときは注意する必要があります。気乾比重は0.42（アルモン）、0.38～0.52（マヤピス）、0.43（メランチテンバガ）、0.43（メランチサマック）などです。 ■用途 合板、建築、建具、家具などに広い範囲で用いられています。