アール‐ピー‐ケー【RPK】
読み方:あーるぴーけー
【RPK】(あーるぴーけー)
ソビエト連邦軍(ロシア軍)の分隊支援火器。
軽機関銃に分類されることもあるが、実際はAKベースのLSWである。
従来、ソ連軍ではRPDを支援火器として運用していたが、ミニミなどと違って純粋なベルトフィードマシンガンであり、歩兵のAK-47と弾薬の共用はできなかった。
そこで、突撃銃がAKMに更新されると、これをベースに開発されたのが本銃である。
延長銃身と二脚を装備、銃床は大型のものに交換されている。また、各部の強度が若干増してある。
弾倉は専用の大容量のものが用意されているが、要するに大型のAK用弾倉であり、AKと共用可能である。
スペックデータ
種別 | 軽機関銃・分隊支援火器(LSW) |
口径 | 7.62mm(RPK)/5.45mm(RPK-74) |
全長 | 1,040mm(基本型) |
銃身長 | 590mm |
重量 | 5,000g |
ライフリング | 4条右回り |
装弾数 | 30発(AK-47/AK-74マガジン) 40発(RPK専用マガジン) 45連発(RPK-74専用マガジン) 75発(RPK専用ドラムマガジン) |
使用弾薬 | 7.62mm×39弾(RPK)/5.45mm×39弾(RPK-74) |
作動方式 | ガス圧作動 |
発射速度 | 600発/分 |
銃口初速 | 745m/s(RPK,RPKS) 960m/s(RPK-74,RPKS-74) |
有効射程 | 100~1,000m |
バリエーション
- RPK:
初期型。
- RPKS:
空挺部隊向けモデル。折畳ストック装備。
- RPK-74:
AK-74と同じく5.45x39mm弾を使用するモデル。
- RPK-74S:
空挺部隊向けモデル。折畳ストック装備。
- RPKM(RPK-203)/RPK-74M:
RPK/RPK-74の改良型で、AK-74Mの分隊支援火器仕様。
プラスチック製の折りたたみ式銃床を標準装備し、銃床右側の本体付近にスイベルリングが存在する。
弾薬はRPKM(RPK-203)は7.62mmx39弾、RPK-74Mは5.45mmx39弾を使用する。
- RPK-201:
RPKシリーズの最新型で、AK-101に対応した分隊支援火器仕様。
RPK-74M同様ハンドガードやストック、グリップにプラスチックを使い、プラスチック製の折りたたみ式銃床を標準装備。
銃床右側の本体付近にスイベルリングが存在する。
各国のバリエーション
RPK軽機関銃
(RPK から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 07:36 UTC 版)
RPK(ロシア語:РПК エルペーカー;ручной пулемёт Калашникова ルチノーイ・プリミョート・カラーシニカヴァの略・「カラシニコフ軽機関銃」の意)は、RPD軽機関銃の後継分隊支援火器として、1959年にソビエト連邦軍が制式採用した軽機関銃である。
注釈
- ^ ルーマニア製やユーゴスラビア製などには、AKMと同じ形状の窪みがあるものも存在する。
- ^ 5.45mmのAK74、AKS74U、RPK74の夜間戦闘仕様の名称については、7.62mmのAK、AKM、RPKとはまた別の命名規則が存在する[5]。
- ^ a b 名称にある「L」は、設計時にNSP-3とAKMの複合体に付けられたコードネーム「Lavr」に基づいている[4]。「Lavr」は「月桂樹(厳密にはゲッケイジュ属の樹木)」の意。
- ^ ルーマニアなどではRPKのようなデザインの金属製弾倉を採用していた。
- ^ アーセナル社が製造するものを使用している(5.56mm NATO弾を使用するRPKも製造している)。
出典
- ^ Stott 2019, pp. 50–54.
- ^ Popenker, Maxim (2019年). Eldar Khanseidov: “Автомат Калашникова: 70 лет на страже мира” [カラシニコフ自動小銃:平和を護り続けた70年] (ロシア語). Kalashnikov Media. 2023年6月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k Podgornov 2019, pp. 8, 12.
- ^ a b Podgornov 2019, p. 1.
- ^ a b c d e f g h i j k AK74/RPK74他説明書 2001, p. 3.
- ^ Podgornov 2019, pp. 8–9, 12.
- ^ a b NSP-3取扱説明書 1968, p. 4.
- ^ a b 1PN34取扱説明書 1977, p. 5.
- ^ a b 1PN51取扱説明書 1991, p. 3.
- ^ a b 1PN58取扱説明書 1985, p. 3.
- ^ Pticin, Pavel. “Приказ Министра обороны СССР №232 от 7 сентября 1962 г. О принятии на вооружение Советской Армии авт” [ソ連軍の自動小銃採用に関する1962年9月7日付ソビエト連邦国防大臣命令第232号] (ロシア語). 2023年6月15日閲覧。
- ^ a b Podgornov 2019, pp. 8, 10–12.
- ^ “Прессматериалы АГ-4В, АГ-4С” [プレス材料AG-4V、AG-4S] (ロシア語). 2023年6月15日閲覧。
- ^ “Стеклонаполненный полиамид ПА6-211-ДС” [ガラス繊維強化ポリアミド PA6-211-DS] (ロシア語). 2023年6月15日閲覧。
- ^ a b “Стеклонаполненный полиамид ПА6-211-ДС(МКС-21) высший сорт ГОСТ 17648-83” [ガラス繊維強化ポリアミド PA6-211-DS(MKS-21)特級 GOST 17648-83] (ロシア語). 2023年6月15日閲覧。
- ^ a b 1PN51取扱説明書 1991, p. 5.
- ^ a b AK74/RPK74他説明書 2001, pp. 3, 8–9.
- ^ Sputnik. “Sniper Machinegun: Kalashnikov Unveils Universal Weapon for Special Forces” (英語). sputniknews.com. 2017年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月14日閲覧。
- ^ “Army 2016: Kalashnikov unveils RPK-16 LMG | IHS Jane's 360”. www.janes.com. 2017年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月14日閲覧。
- ^ “RPK-16 light machine gun - Modern Firearms” (英語). Modern Firearms. (2016年9月1日). オリジナルの2018年6月24日時点におけるアーカイブ。 2018年6月21日閲覧。
- ^ Sputnik. “Sniper Machinegun: Kalashnikov Unveils Universal Weapon for Special Forces” (英語). sputniknews.com. 2017年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月5日閲覧。
- 1 RPK軽機関銃とは
- 2 RPK軽機関銃の概要
- 3 概要
- 4 各国で生産されたRPK
- 5 画像
- 6 脚注
- 7 外部リンク
RPK
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/18 07:54 UTC 版)
「Joint Operations」の記事における「RPK」の解説
7.62x39mm弾を使用する機関銃。45発しか弾倉に入らないが、静穏性に優れている。
※この「RPK」の解説は、「Joint Operations」の解説の一部です。
「RPK」を含む「Joint Operations」の記事については、「Joint Operations」の概要を参照ください。
RPK(MGSPW)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:59 UTC 版)
「メタルギアシリーズの装備一覧」の記事における「RPK(MGSPW)」の解説
RPDの後継として1961年にソビエト連邦軍が正式採用した軽機関銃。軽機関銃ではあるが、RK47の派生型であるためアサルトライフルに分類されている。特定のミッションで設計図を手に入れた後、研究開発することで使用可能になる。銃身が長いため照準が動かしにくくリロードにも時間がかかるが、RK47と比べると命中精度が高い。装弾数は40発だが、開発を進めると75発に増える。
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