Prometheusとは? わかりやすく解説

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プロメテウス【Promētheus】

読み方:ぷろめてうす

[一]ギリシャ神話で、ティタン巨人神族)の一人。アトラス・エピメテウスの兄弟天上の火を盗んで人間与えた罰として、ゼウスの命でカウカソス山に鎖でつながれ毎日(わし)に肝を食われるが、ヘラクレス救われる

[二](Prometheus)土星の第16衛星1980年発見。名は[一]由来土星4番目に近い。非球形細長く長径は約150キロ短径は約70キロ


Prometheus


プロメーテウス

(Prometheus から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 06:47 UTC 版)

プロメーテウス古代ギリシャ語: ΠρομηθεύςPromētheús [ pro.mɛː.tʰeú̯s])は、ギリシア神話に登場する男で、ティーターンの一柱である。イーアペトスの子で、アトラースメノイティオスエピメーテウスと兄弟[1][2]デウカリオーンの父[3]ゼウスの反対を押し切り、天界のを盗んで人類に与えた存在として知られる。また人間を創造したとも言われる[4]。日本語では長音を省略してプロメテウスと表記するのが一般的である。ヘルメースと並んでギリシア神話におけるトリックスター的存在であり、文化英雄としての面を有する。


注釈

  1. ^ 肉と内臓を胃袋で包み皮の上に置いたとも[12]
  2. ^ 『神統記』では、ゼウスはプロメーテウスの考えを見抜き、不死の神々にふさわしい腐る事のない骨を選んだことになっている[12]
  3. ^ ヘーリオスの戦車の車輪から火を採ったともいわれる[13]
  4. ^ このことから「プロメテウスの火」はしばしば、原子力など、人間の力では制御できないほど強大でリスクの大きい科学技術の暗喩として用いられる。 これに関連して、1975年にアメリカの小説家、トーマス・N.スコーシアとフランク・M.ロビンソンが『プロメテウス・クライシス』("The Prometheus Crisis")を著した。
  5. ^ ただし刑期については諸説ある

出典

  1. ^ a b ヘーシオドス『神統記』507行-511行。
  2. ^ a b アポロドーロス、1巻2・3。
  3. ^ アポロドーロス、1巻7・2。
  4. ^ アポロドーロス、1巻7・1。
  5. ^ アイスキュロス『縛られたプロメーテウス』210行。
  6. ^ 『イーリアス』14巻295行への古註(カール・ケレーニイ『プロメテウス』p.61、99)。
  7. ^ オデュッセイア』10巻2行への古註。
  8. ^ ヘーシオドス断片5(『オデュッセイア』10巻2行への古註)。
  9. ^ アクーシラーオス断片33(『オデュッセイア』10巻2行への古註)。
  10. ^ アイスキュロス縛られたプロメテウス』560。
  11. ^ ヘーシオドス断片3。『名婦列伝』1巻(ロドスのアポローニオスアルゴナウティカ』3巻1086行への古註)。
  12. ^ a b 『ヘシオドス 全作品』126頁。
  13. ^ a b フェリックス・ギラン『ギリシア神話』青土社新装版1991年、36頁。
  14. ^ ヒュギーヌス、31話。
  15. ^ 高津春繁『ギリシャ・ローマ神話辞典』岩波書店、1960年、224頁。全国書誌番号:60006167 
  16. ^ 里中満智子『マンガ ギリシア神話1 神々と世界の誕生』 中央公論新社 1999年、160,163頁。
  17. ^ 芝崎みゆき『古代ギリシアがんちく図鑑』 バジリコ、56頁。
  18. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』225頁。


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Prometheus

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 02:38 UTC 版)

Cloud Native Computing Foundation」の記事における「Prometheus」の解説

Prometheus(英語版)は、CNCFのメンバープロジェクトで、初期にはSoundCloudによってスポンサーされていたクラウドモニタリングツールである。現在はDigital Ocean英語版)、EricssonCoreOSDockerRed HatGoogleなどでも使用されている。2018年8月、PrometheusはCNCFgraduatedプロジェクトになった

※この「Prometheus」の解説は、「Cloud Native Computing Foundation」の解説の一部です。
「Prometheus」を含む「Cloud Native Computing Foundation」の記事については、「Cloud Native Computing Foundation」の概要を参照ください。

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