Nausea

実用日本語表現辞典

nausea

別表記：ノージア

「nausea」とは、「吐き気」や「むかつき」などのように漠然とした不快感によって引き起こされる嘔吐感を伴う体調不良の状態を意味する英語表現である。

「nausea」とは・「nausea」の意味

「nausea」とは、「吐き気」や「悪心」、「むかつき」など嘔吐感を伴う身体的な不調状態を表す英単語で、医療用語として用いられるほか、日常的にも「ひどく嫌な感じ」や「強烈な嫌悪感」などの意味で使用される言葉である。文法的には名詞としての用法に限られるため、「吐き気を催させる」「吐き気を催す」などのように他動詞・自動詞の意味を持たせる場合は「nauseate」を、「むかつく」「ひどく不快な」などのように形容詞的に用いる場合は「nauseous」を使う。

「nausea」は、実際に嘔吐をする以前の不快感を表現する言葉であるため、その動詞形である「nauseate」には実際に「吐く」という意味はない。そのため「嘔吐する」行為そのものを言い表すためには別の英単語をあて「vomit」や「throw up」といった表現を用いる。「puke」を使う場合もあるが、これはスラング的な使い方である。

「吐き気がする」という内容を英語で表現する場合、「I feel tired.（私は疲れている）」のように、感情を表す動詞の「feel」を用いた定型文である「feel＋形容詞」にあてはめる。すなわち「I feel nauseous.」、動詞もしくは動詞「nauseate」の過去形で形容詞的用法を持つ「nauseated」を用いて「I feel nauseated.」がその表現となる。また、「nausea」から派生した形容詞や動詞を使う以外に、「sick」を用いて「吐き気がする」ことを言い表す表現もある。「I feel sick.」がそれで、主にイギリス英語での使い方となり、状況に応じて「具合が悪い」と「吐き気がする」という内容を使い分けることが必要な言い回しである。

体調不良を訴える場合の英語表現には、「nausea」以外にも、「下痢」を意味する「diarrhea」や「めまい」を意味する「dizziness」などがある。「下痢をしている」ということを伝える場合は「I have diarrhea.」、「めまいがする」と伝える場合には「吐き気がする」と同様に「feel＋形容詞」構文を用いて表現する。形容詞には「dizziness」から派生した「dizzy」を使って「I feel dizzy.」と言い表す。このほかにも、「 I have a headache.（私は頭痛がする）」「 I have a cold.（私は風邪をひいている）」「 I have a runny nose（私は鼻水が出る）」などのような体調不良に関する表現がある。

「nausea」の発音・読み方

「nausea」の発音記号は「nɔ'ːziə」となり、日本語読み風にカタカナ表記した場合は「ノージア」と読む。

「nausea」の語源・由来

「nausea」の語源は、ギリシヤ語で「船酔い」を意味する「ναυσία」である。その後「ναυσία」はその意味を保ったまま、ラテン語の「nausea」に引き継がれ、「船酔いに伴う激しい嘔吐などの胃の症状」などの語義が加わって英語の「nausea」の原型となった。

「nausea」の覚え方

「nausea（ノージア）」の覚え方としては、語呂合わせで「ノーじゃあァ」と記憶すると忘れにくい。「吐き気がするだろうって？答えはノーじゃあァ！」と記憶すると忘れにくい。大食い大会で、次々と出てくる料理を平らげつつ、もうこれ以上は食べられないという限界に追い込まれた挑戦者が、主催者にギブアップを打診されて叫んだ言葉である。最後の気力を振り絞りながら食べ続ける挑戦者が絶叫しているイメージである。

「nausea」の使い方・例文

「nausea」の使い方・例文としては、「I have nausea.（私は吐き気がする）」、「A wave of nausea came over me.（私は込み上げるような吐き気に見舞われた）」、「Side effects of medication may cause nausea.（薬の副作用で吐き気を感じることがある）」、「Nausea may be a sign of a major illness.（吐き気は大きな病気のサインかもしれない）」、「She has severe nausea because she is seasick.（彼女は船酔いのためにひどい吐き気がしている）」、「Music therapy can help to reduce nausea and vomiting due to chemo.(音楽療法は、化学療法による吐き気や嘔吐を軽減するのに役立つ）」、「Acute nausea or vomiting happens in the first 24 hours after chemotherapy is given.（急性の吐き気や嘔吐は、化学療法を受けた後、最初の24時間に起こる）」などを挙げることができる。

（2023年4月12日更新）

日本化学物質辞書Web

ドンペリドン

分子式：	C22H24ClN5O2
その他の名称：	ドンペリドン、KW-5338、R 33,812、Domperidone、5-Chloro-1-[1-[3-(2,3-dihydro-2-oxo-1H-benzimidazol-1-yl)propyl]-4-piperidinyl]-1,3-dihydro-2H-benzimidazol-2-one、1-[3-[4-(5-Chloro-2-oxo-2,3-dihydro-1H-benzimidazol-1-yl)-1-piperidyl]propyl]-2,3-dihydro-1H-benzimidazol-2-one、ナウゼリン、Nauzelin、エボキシン、ガストロノーム、モチリウム、ペリドン、Evoxin、Evoxin suppos、Gastronorm、Motilium、Motiliumsupp、Motilum、Peridon、Peridys、エボキシン【アルカロイド】、Domepiridone、ドメピリドン、R-33812、アースレナン、Arcelenan、ジャックマール、Jackmar、セロベース、Selovase、ダリック、Dalic、ドンペネマ、Donpenema、ドンペリン、Domperin、ナウザート、Nauzart、ナシロビン、Nasirobin、ノーゼア、Nausea、ハドドリン、Hadodolin、フォリメジン、Forimezin、ペリゼリン、Perizelin、ペロリック、Peroric、ミオナゼリン、Mionazelin、モンロビア、Monlobia、ドンペリン-DS、Domperin-DS、Evoxin【alkaloid】
体系名：	5-クロロ-1-[1-[3-[(2,3-ジヒドロ-2-オキソ-1H-ベンゾイミダゾール)-1-イル]プロピル]-4-ピペリジニル]-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン、1-[3-[4-(5-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾイミダゾール-1-イル)-1-ピペリジル]プロピル]-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾイミダゾール-2-オン、5-クロロ-1-[1-[3-(2,3-ジヒドロ-2-オキソ-1H-ベンゾイミダゾール-1-イル)プロピル]-4-ピペリジニル]-1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾイミダゾール-2-オン

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PDQ®がん用語辞書

吐き気、悪心

【仮名】はきけ
【原文】nausea

胃のむかつき、または不快感で、嘔吐を伴うことがある。吐き気は、がん治療の数ある副作用のひとつである。

実験動物症状観察用語集

空吐

【英】：Nausea

胃内容が吐出されない嘔吐運動。
嘔吐の前兆で、胃粘膜の刺激、炎症、腸疾患等、嘔吐中枢を直接又は反射的に刺激することによる。
嘔吐運動の発生を予想させる特定の運動（流涎、舌なめずり、不安げな運動）を伴うこともある。
ｲﾇ､ｻﾙ  程度

外国人名読み方字典

Nausea

名前 ナウゼア

ウィキペディア

吐き気

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/02/03 05:27 UTC 版)

吐き気（はきけ）とは、腹部上部に不快感を覚え、嘔吐（胃内の内容物を口から吐き出すこと）を催す症状・感覚である。嘔気（おうき）、悪心（おしん）ともいう。むかつきもこれに近い症状である。