Morpheusとは? わかりやすく解説

モーフィアス

英語:Morpheus

ギリシア神話の神・モルペウスの英語読み映画マトリックス」の登場人物、および、NASA開発している月面探査機などに使用されている。

モルペウス

(Morpheus から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/21 04:42 UTC 版)

「眠り」と彼の異母兄弟「死」 (ヒュプノスタナトス) ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス (1874)

モルペウス古代ギリシャ語: ΜορφεύςMorpheus、モルフェウス、フランス語: Morphéeモルフェ)はギリシア神話に登場する。モルペウスとはギリシャ語の morphe からきており、「形作るもの」という意味を持つ。 彼の父ヒュプノスラテン語: Somnus,ソムヌス)は眠りの神である。夜の神ニュクスは彼の母であり祖母である。

オネイロイ

ヒュプノスの息子たち、夢の支配者オネイロス(Oneiroi; 「夢」の複数形)には、ポベートール(Phobetor[1]、別名イケロス Ikelos/Icelus)やパンタソス(Phantasos[2])がいる。

彼らヒュプノスの息子たちは、ともに夢に関する分野を司る。

  • モルペウスは夢や空想に人間のイメージを送り、夢を形作ったり、夢に宿るものたちに形を与えたりする。
  • ポベートールは悪夢を生み出す。
  • パンタソスはややこしい非現実的な夢を生み出す。

オウィディウスによれば、モルペウスは人間の夢に、彼の兄弟のポベトールとパンタソスはそれぞれ動物と無生物に、働きかけるという。

モルペウス

オウィディウスの『変身物語』によれば、彼は薄暗い洞窟の黒檀のベッドに、ケシの花に囲まれて眠り、特別な力により、夢の中で人間の姿をまねることができるという。 また、王や英雄の夢に深く関わりがあり、しばしば、兄弟の分までひとまとめにして「ギリシアの夢の神モルペウス」といわれる。

薬物のモルヒネ(旧名モルフィウム)の名前は、その夢を誘発する力からモルペウスにちなんで名づけられた。

脚注

  1. ^ なお phobetor とは本来「怖れさせるもの」の意で、「怖れ」を意味する phobos (大文字で Phobos とすれば恐怖の神ポボスをも指す)の同系語。 phobos は英語などで「恐怖症」を意味する phobia の語源でもある。
  2. ^ 英語: fantasyファンタジー」 < ギリシア語: phantasia、英語: phantasm 「亡霊、幻影」 < ギリシア語: phantasma などと同系の言葉。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Morpheus」の関連用語

Morpheusのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Morpheusのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのモルペウス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS