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MP18
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/07 12:27 UTC 版)
ベルグマンMP18は第一次世界大戦末期に登場した最初期の短機関銃(SMG)であり、1918年3月のドイツ軍春季大攻勢用の決戦兵器として製造された。
- ^ MP18の出現以前にイタリアでビラール・ペロサM1915が開発されているが、連装化され二脚が付き、用途も非力な初期の航空機に搭載される代用軽機関銃として設計されており、後の短機関銃の祖形とは言い難い存在である。
- ^ 当事の航空機は非力であり地上攻撃の手段である爆撃も不正確なものであり、地上からの対空射撃で容易に無力化された。
また、戦車に対しては対戦車壕や対戦車ライフル・集束手榴弾といった対抗策が有効であり、毒ガスに対してはガスマスクによる防御が有効だった。 - ^ 日露戦争で機関銃の威力と塹壕陣地の防御力の高さを実体験していたロシア軍は、最初期の自動小銃(後の分類では突撃銃にあたる)であるフェドロフM1916を採用し、塹壕陣地突破のための浸透戦術を考案しており、当時の欧州では最先端の装備と知識を有していた。
他方では、塹壕戦を研究した後に参戦した米軍が、銃剣付きのM1897塹壕用散弾銃と、セミオート・ピストル弾カービン装置とでも呼ぶべきピダーセン・デバイスを採用したほか、後の自動火器に大きな影響を与えたブローニングM1918自動小銃(BAR)の装備が進められつつあった。 - ^ この攻勢で得られた最大の戦訓は、浸透戦術で敵の塹壕陣地を孤立化させても徒歩で前進する後続歩兵部隊の移動速度が遅すぎれば攻勢が持続できないという点にあり、この戦訓を受けて各国軍での機械化部隊整備が始まっている。
浸透戦術はその後の対陣地攻撃戦術の基本となり、これを最も優れた形で導入していた日本陸軍は中国において幾多の勝利を収めたが、ガダルカナル島では逆に浸透戦術を駆使した米軍に敗れている。 - ^ ドイツ軍の解体とともに、その頭脳である参謀本部も解体されたが、実際には兵務局と名称を変えて存続しており、混乱を続けた戦後のドイツにおいて唯一安定した勢力として政治的介入を継続していた。
1918年の春季大攻勢で主役を担ったシュトース・トルッペン部隊出身の士官(同部隊では脚力が要求されたため多くは10代後半~20代前半の若者だった)達は、自らが掴み取った勝利が敗戦へと変わってしまったのは、“背後の一突き”(ドイツ国内の左派勢力やユダヤ人による裏切り)の結果であると考え、その多くがフライコールと呼ばれた義勇軍組織へ参加し、同様に復員した兵士によって構成されていた左派民兵組織と激しい市街戦を繰り広げた。
やがてフライコールは反ワイマール運動の中心勢力に成長し、軍や参謀本部ともしばしば対立したが、その後のナチスによる政権奪取への流れを生む母体となった。 - ^ MP18の横流しに関与したのは、アイルランド移民の多い米国との説が有力である。
当時のIRAは米国から送られたトンプソンM1921も使用しており、その兵器調達の多くを米国内に住むアイルランド系移民からの募金や購入支援に依存していた。
こうした米国のアイルランド系社会とアイルランド側武装組織との協力関係は近年まで続いており、1960年代には日本の豊和工業でライセンス生産され、米国の民生市場に輸出されていたAR180自動小銃が、アイルランド側の武装組織によって使用されている事が判明し、外交的配慮による圧力を受けて、豊和工業がAR180の輸出を“自粛”する事件も発生した。 - ^ 当時の中国では7.63mmモーゼル弾を用いるモーゼルC96が最も信頼できる自動拳銃として広く使用されており、トンプソンM1921を7.63mmモーゼル弾仕様にした製品も製造されている。
- ^ MP18 Bergmann, made in China in 1927, in Tsing Tao, Province of Shandong, for the Shanghai Public Safety.
Caliber 7.63x 25 mm Mauser. 32 rounds vertical stick magazine
http://www.securityarms.com/20010315/galleryfiles/3200/3292.htm - ^ 海軍省公文備考 昭和4年3月29日
『昭和四年三月二十八日起案 昭和四年三月二十九日 大臣 佐鎮長官宛 兵器貸与ノ件訓令 官房第一一三五号 佐世保海軍軍需部在庫ノ左記兵器ヲ第一遣外艦隊司令部ヘ貸与方取計スベシ 記 一,ベルグマン式自動拳銃付属品共100挺 一,同用弾薬包150,000個』 - ^ 海軍省公文備考 第一遣外艦隊参謀 山縣正郷 昭和5年11月28日
『上海陸戦隊機密第六一号 昭和五年十一月一日 第一遣外艦隊参謀 山縣正郷 佐世保海軍々需部長殿 定数外消耗兵器供給請求(砲衛長主管) 品名 ベルグマン式自動拳銃弾薬包 数称 規定数 常用 補用 現供用数 増減スベキ数 常用 補用 所要数 摘要 目下備品トシテ150,000個供用シ居ル(司令部)
ベルグマン自動拳銃ハ陸戦隊警備任務遂行上主要ノ兵器ニシテ現在100挺供用シアリ〜』 - ^ 陸軍省大日記 昭和15年 「乙輯 第3類 第2冊 特種試験」
『本件審査ハ尚継続中ナルヤ一応御調査相煩度 昭和十五年五月三十一日陸軍大臣官房 銃砲課御中 本件ハ此侭結了相成度 六月四日 銃砲課 大臣官房御中 特種試 壱第一、七七二号兵器局銃砲課 自動短銃審査方ノ件 十年 局長委任 第四号 銃一第二三五号 昭和一〇年六月四日 昭和十年六月七日 昭和十年六月七日 昭和十年六月日 陸普副官ヨリ陸軍技術本部長ヘ通牒 首題ノ件ニ関シ別紙ノ通フオッケス、ウント、コツホ合資会社代表者ハリー、フオッケスヨリ願出アリシニ付之カ審査ノ上其結果ヲ通報セラレ度依命通牒ス 追テ細部ニ就テハ直接願人ト協議セラレ度 陸普第三二五二号昭和十年六月七日 陸軍省受領壱第一七七二号 自動安住審査願 銃砲〜』
注:この文書中では審査対象が「独逸製シマイサー自動短銃二八/二型(口径七.六二粍)」と記されており、日本陸軍は8mm南部弾に形状の近い.30ルガー弾を用いる短機関銃を求めていた事が分かる。 - ^ 日本においてMP18が短機関銃の代表的存在として認識されていたため、継続戦争に際してソ連軍の装備していたドラム弾倉付きPPSh-41を「ベルグマン」型と誤認した記録も残されている。
陸軍省大日記 芬蘭公使館付武官 昭和16年9月13日
陸軍省 兵器局銃砲課 芬蘭公使館
『陸軍省受領 陸支密受第九二九三号 兵器局銃砲課 自動小銃ノ諸元調査ノ件 銃支密甲第二七〇号 昭和十六年九月十三日 陸支密 電 次官ヨリ芬蘭公使館付武官宛 暗号電報 貴電第四五四号返 自動小銃ノ詳細ナル諸元承知居致度 陸支密電三二一 457 昭和十六年九月十三日 秘 昭和一六、八、一六 電報 八、一五、一二、三一発 一六、〇七、四八着 次長宛 芬蘭公使館付武官 第四五四号 一、「ソ」連軍歩兵ハ自動火器トシテ左ノ如キ新兵器ヲ有ス(乙情報) イ、三十年型自動小銃 ロ、四十年型「スナイペル」自動小銃 ハ、「ベルグマン」型自動小銃 二、自動小銃ハ三十八年型ニ比シ重量六百瓦軽ク又全長八五粍短シ(同小銃取締法ハ小官ノ手許〜
実際のところソ連のPPSh-41は冬戦争で苦戦させられたスオミ KP/-31よりも、ヒンジを用いた中折れ分解できる構造や、レシーバとストックの固定方法など多くの点でMP18を参考としている。
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