MC.205_(航空機)とは?

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MC.205 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/06/28 20:34 UTC 版)

マッキMC.205ベルトロ

  • 用途:戦闘
  • 分類:戦闘機
  • 設計者:マリオ・カストルディ
  • 製造者マッキ
  • 運用者:イタリア王立空軍
    • イタリア共和国空軍
    • イタリア共同交戦空軍
    • ドイツ空軍
    • イタリア軍事空軍(大戦後)
    • エジプト空軍(大戦後)
  • 生産数:262機
  • 生産開始:1943年
  • 運用開始:1943年6月
  • 退役:1947年
  • 運用状況:退役

マッキ MC.205 (Macchi M.C.205) は第二次世界大戦において使用されたイタリア戦闘機。愛称は、MC.205Nが“オリオーネ(Orione=オリオン座の意)”で、MC.205Vが“ベルトロ(Veltro=グレイハウンド犬の意)”。 MCのMはマッキ、Cは設計者のカストルディ (Castoldi) の頭文字である。 生産時期や生産数などから、活躍はできなかったものの、第二次大戦最優秀戦闘機といわれているP-51に引けをとらない高性能であったとも云われている。

概要

MC.200サエッタエンジンドイツダイムラー・ベンツDB 601に換装したMC.202フォルゴーレは成功を収め、イタリア空軍主力戦闘機として活躍した。軍はこの優秀な機体に更に高出力のDB 605エンジン(1,475馬力)を搭載することで更なる性能アップを目指した。

計画は、機体にも大幅な改造を施した本命の205Nと、最小限の改造で済ませた暫定の205Vの2本立てで進行した。ドイツ製オリジナルのDB605を搭載した原型機は、共に1942年に初飛行したが、大幅な改良を施したわりには、205Nの性能は205Vとほとんど変わらず、むしろ速度では205Vより劣り、実用化の価値なしとして、205Nは早々に廃案となった。

ベルトロの量産化に当たり、フォルゴーレの場合と同じくDBエンジンがドイツ本国向けの生産に追われている状況で入手困難であることは事前に予想がついていた。故に、軍はDB601と同じくDB605に関してライセンス契約を結び、フィアット社に於いてRA1050RC58“ティフォーネ(Tifone=台風の意)”の名でライセンス生産の計画を同時進行させた。ただ、このエンジンの生産に手間取ったため、ベルトロの実戦投入はイタリア降伏の直前になってしまった。

ベルトロの武装はMC.205Vの初期生産型で12.7mm機銃×2、7.7mm機銃×2というもので、これはフォルゴーレと同じであった。ただ、同じ武装のフォルゴーレが戦局の悪化に伴いイタリア本土に飛来してくるようになった連合軍の大型爆撃機に対し火力不足であるのを見て、後期生産型では12.7mm機銃×2、MG151/20(ドイツ製20mm機関砲)×2と、より重武装になっている。

ベルトロは1943年6月、シチリア島沖に展開する連合国軍艦船へ攻撃を行った爆撃機の護衛任務でデビューした。その後イタリア降伏までの約2ヶ月に渡り、ベルトロは連合国の戦闘機と戦い、それらより優れていることを証明した。一例を挙げると、8月2日にベルトロ6機はP-38P-40合わせて20機の敵機に遭遇したが、数にして3倍もの敵機を相手に6機を撃墜(被撃墜1機)するという戦果を挙げている。

MC.200サエッタ、MC.202フォルゴーレと続いたマリオ・カストルディ技師の設計による一連の戦闘機はMC.205ベルトロに至って完成した。そしてそれは第二次世界大戦においてイタリアが生み出した最優秀戦闘機でもあった。

一方、イタリア国内では7月25日ムッソリーニ憲兵隊に拘束され失脚し、後任のバドリオ政権下で連合国側と休戦交渉を進めた結果、9月8日アイゼンハワーがイタリア無条件降伏を発表した。もっとも、これでイタリアの戦争が終わったわけではない。バドリオが連合国側に寝返る事をかねてから警戒していたドイツ軍はイタリア国内に軍を進め、ムッソリーニを救出しイタリア北部にイタリア社会共和国(サロ政権)を立てた。ここに南部のバドリオ政権(連合側)と北部のサロ政権(枢軸側)という分裂状態が生じた。

終戦時国内に残っていたベルトロは66機であったが、うち6機が連合国側へ移動し、イタリア共同交戦空軍 (Itarian Co-Belligerent Air Force) で使用された。一方、29機がサロ政権下のファシスト空軍、及びドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)で使用された。北部では降伏後も生産が続けられ、完成機はルフトヴァッフェに引き渡された。

大戦終結後もベルトロの運用は1947年まで続けられた。

要目

  • 概要
    • 乗員:1名
    • 総生産数:
  • 寸法
    • 全長:8.85 m
    • 全幅:10.58 m
    • 全高:3.05m
  • 翼面積:16.8m²
  • 重量
    • 空虚重量:2,581kg
    • 最大離陸重量:3,900kg
  • 動力
    • エンジン:Fiat R.A.1050 RC.58"Tifone"×1(DB605エンジンのライセンス)
    • 推力:1,475hp
  • 性能
    • 最大速度:640km/h(高度7,500m、400mph)
    • 航続距離:855km
    • 実用上昇限度:11,500 m(37,650ft)
  • 武装(M.C.205V後期生産型)
    • 12.7mm Breda-SAFAT 機銃×2(各400発)
    • 20 mm MG151/20 機関砲×2(各250発)
    • 320kgまでの爆弾を搭載可能

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