MAZDA_Zoom-Zoom_スタジアム広島とは? わかりやすく解説

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MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 07:48 UTC 版)

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(マツダ ズーム・ズーム スタジアムひろしま)は、広島県広島市南区南蟹屋にある野球場プロ野球セントラル・リーグ(セ・リーグ)の広島東洋カープ専用球場(本拠地)として使用している。


注釈

  1. ^ こうした広島球団の視察は野球場にとどまらず、イギリスの歴史的建築物や国内一の入場者数を誇る旭山動物園にまで及んだ[3]
  2. ^ 新球場の必要性と負担について問われた松田元球団オーナーの発言は以下の通り「新球場は建設場所よりも実現性が最大のポイント。しっかりとしたコンセプトで、広島の誇りとなるような球場にしなければならない。その細かな工夫ができる自負はある。稼働率を上げるアイデアもある。手法や金額に課題はあるが、負担は考えている」[11]
  3. ^ 発見された汚染土壌は、新球場建設工事と並行して除去されている。
  4. ^ 近年建設された松山坊っちゃんスタジアムの建設費は118億円とされる。一方で90億円に近い予算で球場本体が建設された例として、サンマリンスタジアム宮崎(建設費:89億6400万円)等がある。
  5. ^ イギリスの建設コンサルタントであるアラップ松田平田設計、NGOアーキテクチャー、大成建設を中心とする複数の企業から構成されるプロジェクトチーム。なお、アラップ社の運動施設部門の呼称も「Arup Sport」であるが、本文書における「アラップスポーツ」は同部門を指すものではない。
  6. ^ 建物外部をETFEの膜で覆い、内側から明かりを灯す(アリアンツ・アレナと同様)ことで「灯篭」をイメージした作品。カープの試合時には赤、アマチュアの試合時には白等と光を発する。スタジアムの構造は、RFKスタジアムに範を取り、レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンを参考に、球場に賃貸オフィス等、複合施設を組み込んだ。この複合施設の収益を見込むことで、予算を大幅に上回る建設費を回収可能とした。
  7. ^ コンペ終了後、最優秀案に対しては、ビジターチーム応援用の観客席が少ないとの不満の声が広島市に寄せられていた。また同時期に広島市は、球場の使い勝手などカープの選手に意見を求めている。
  8. ^ グラウンド使用料金の3億8000万円(公式試合の有料入場者数が100万人を超えた場合は、超過人数分の入場料収入の2%〜4%が上乗せされる)に、球場内の広告掲示料や店舗設置料などを加えた合計額が5億7900万円となる。
  9. ^ 五洋建設・増岡組は広島県呉市が発祥の地、加えて増岡組は初代市民球場の建設にも携わっており、鴻治組は広島に本社を置く。
  10. ^ 予定価格5,571,428,571円に対し、応札額5,571,000,000円(いずれも消費税相当額を除く)。
  11. ^ 本塁から投手板を経て二塁に向かう線を東北東向きとするスタジアムは、AT&Tパーク、ヤンキースタジアムなどメジャーリーグでは事例が多いものの、従前の日本では少数であった。2009年3月以降、広島球団が本球場にて実戦練習を重ねる過程で、デーゲームを想定し守備練習をしたところ、特に左翼の守備に就いた外野手は、午後の日差しと正対するため、飛球が太陽と被って見失いやすいことが判明している。そのため外野手は打球を後ろへ逸らさないよう守備位置を深く取る等、より工夫が求められる。なおメジャーリーグにおいても、外野手はデーゲームではサングラスを着用して守備につく選手が多い。
  12. ^ 公認野球規則1・04より、「本塁からバックストップ(ネット)までの距離、塁線からファウルグラウンドにあるフェンス・スタンドまでの距離は60ft(18.288m)以上を必要とする。」
  13. ^ NHK総合「お元気ですか日本列島」(2009年4月10日放送分)にて紹介されたエピソード。設計にあたり広島市職員を始めとする工事関係者は自腹を切って渡米、メジャーリーグの数々の球場を視察した。
  14. ^ 松田元オーナーは「新球場はみんなの負担で造る物、負担は当然」とコメントしている[22]
  15. ^ 野球博物館、監督室など余裕の間取りを持ち、新球場との比較の俎上にあげられた松山坊っちゃんスタジアムの延床面積は33,400m2、サンマリンスタジアム宮崎は30,973m2、近隣のマスカットスタジアムは24,727m2である。新球場はこれらよりも一回り規模が大きい(同:39,524m2)。
  16. ^ 広島駅の東側で山陽本線下り線のすぐ南側の三角形の用地にあった貨物専用駅。東広島市にあるJR山陽新幹線東広島駅とは無関係。
  17. ^ マツダによる球場使用電力相当分の自然エネルギー電力の購入は2008年から冠スポンサーを務めているオールスターゲームでも導入している。
  18. ^ 中国新聞の取材に対し、イズミは「(落選したものの)市民としてカープを愛する気持ちに変わりはない」とコメントしている[51]
  19. ^ なお、スカイマークスタジアムとクリネックススタジアム宮城の2例は都市公園法に基づく管理許可制度による運営管理であり、千葉マリンスタジアムの実際の運営管理は千葉ロッテ球団と県・市の共同出資による第三セクター「株式会社千葉マリンスタジアム」が受託しているため、球団が指定管理者として直接運営まで携わる事例としては初となる。
  20. ^ 国内のプロスポーツ団体の多くは、使用するスタジアムを地方自治体、第3セクター等から借りているケースが多数であり、このような賃借関係の場合、スタジアム内の売店、広告看板から得られる収益の多くが運営側(地方自治体、第3セクター)の取り分となる事例が多い(初代広島市民球場においては、広島市と建物を寄付した地元経済界との間で、広島球団を支援するための取り決めがされており、球団による球場内売店の自主運営、ならびに広告看板収益の7割5分〜8割を球団収入とすること等、認めていた)。指定管理者制度により球場運営を任されると、これらの収益は球団収入として認められるようになる。
  21. ^ 鯉城食品は、平田商店をはじめとする広島市内の製麺業者4社の共同体。マルバヤシは平田商店出資の会社であり、鯉城食品ともなじみが深い。カープうどんに使われる出汁については、広島市民球場(初代)で販売されていたものと同じレシピが引き続き使用されている[57]
  22. ^ 広島市中区八丁堀にある。マツダスタジアム完成後も当面は移転予定はなく、この場でチケットやグッズ販売を行う予定。名称はスペイン語で「鯉」を意味する。
  23. ^ 2009年度は東芝で「TOSHIBAシート正面砂かぶり席」という名称だった。
  24. ^ 上段席の後ろの看板は毎年変わっており、2010年度は「焼肉が食べたいのぉ〜!!」、2011年度は「焼肉の香りにご注意ください!」と書かれてあった。
  25. ^ 2016年の広島のセ・リーグ優勝は9月10日に行われた巨人戦で決定したため、緒方孝市監督の胴上げは同試合が開催された東京ドームで行われた。同年のCSファイナルステージ制覇時は、緒方監督の胴上げは行われなかった。

出典

  1. ^ スタジアム概要”. 広島東洋カープ. 2016年3月16日閲覧。
  2. ^ スタジアム概要”. 広島東洋カープ. 2016年3月16日閲覧。
  3. ^ 参考・中国新聞2004年10月14日付記事『沈黙する球団』より
  4. ^ 参考・中国新聞2004年6月19日付記事『どうする広島市民球場 現状編』より。
  5. ^ 『どうするドーム球場』 - 中国新聞(2005年5月4日)
  6. ^ 参考・中国新聞2002年3月13日付記事『ヤード跡地活用策 6月にも結論』より
  7. ^ 参考・中国新聞2002年5月30日付記事『公費投入、屋根付き球場を ―経済4団体が要望―』より
  8. ^ 『新球場建設の推進』 - 広島市HP
  9. ^ 『「現在地」に技術的課題』 - 中国新聞(2005年5月24日)
  10. ^ 『「ヤードに舵」広がる憶測 - 中国新聞(2005年5月23日)
  11. ^ 参考・中国新聞2004年12月12日付記事『新球場 知恵と資金出す』より
  12. ^ 『観客席と一体感なし/シンプルな「広場」に 松田オーナーに聞く』 - 中国新聞(2006年4月12日)
  13. ^ 『新球場再コンペを 市民グループ、広島市に意見書』 - 中国新聞(2006年4月8日)
  14. ^ 『広島新球場「竹中案」不採用「利用者の声反映を」ファン・財界が要望』 - 中国新聞(2006年4月26日)
  15. ^ 『市民が待望「夢の器」予算や交通 不安の声も』 - 中国新聞(2006年9月30日)
  16. ^ 『新球場建設 財界負担は11億円目安』 - 中国新聞(2006年11月28日)
  17. ^ 『新球場の設計案を公表 英のコンサル会社 コンペ参加は断念』 - 中国新聞(2006年6月20日)
  18. ^ 参考・中国新聞2008年11月27日付記事『新球場、魅力アップ策続々』より。
  19. ^ 参考・中国新聞2007年10月25日付記事『新球場の魅力 3億円アップ』より。
  20. ^ 参考・中国新聞2006年1月3日付記事『守れカープ 市民の力で』より
  21. ^ 国土交通省報道発表資料より (PDF)
  22. ^ 参考・中国新聞2009年3月28日付記事『新球場の魅力 3億円アップ』より
  23. ^ 『日経アーキテクチュア』2021年7月8日号「先進事例追跡 MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島(マツダスタジアム)2009年開業 『つぎはぎ』ループ建築で集客 客席タイプの更新で魅力保つ」日経BP社、p30〜34
  24. ^ 参考・中国新聞2010年3月26日付記事『カープ売上高117億円、新球場効果で46億円増』より
  25. ^ 2009年11月11日発表、中国電力報道向け資料
  26. ^ 2015年3月24日発表、中国電力報道向け資料
  27. ^ 参考・日本経済新聞2016年4月8日付記事『カープ飛躍へ増収に知恵 新たな顧客層を開拓』より
  28. ^ 2016年11月8日発表、中国電力報道向け資料
  29. ^ 参考・中国新聞2017年9月9日付記事『連覇へ Carp 選手・観客に優しい球場』より
  30. ^ 参考・中国新聞2009年1月27日付記事『街と一体、コイの道-新球場に近づくほど「赤」濃く』より。
  31. ^ 『建築技術』2009年6月号(ISSN00229911)49ページより。
  32. ^ 参考・スポーツニッポン 2008年10月31日付記事『広島新球場は“岩本仕様”3・6Mフェンス』より。
  33. ^ 参考・デイリースポーツ2012年5月15日付記事『投手陣不評…マツダのマウンド東京D仕様へ』より
  34. ^ 広島に地の利 選手意見聞きマツダスタジアム改修 - 日刊スポーツ(2016年3月2日)
  35. ^ 全面フリーボード化で迫力ある映像表現を実現 マツダ スタジアム向けに「オーロラビジョン」を納入 三菱電機ニュースリリース 2019年3月5日
  36. ^ a b マツダスタジアムのスコアボード一新へ 広島市、全面映像スクリーンに 中国新聞アルファ 2018年11月6日
  37. ^ a b 広島本拠 大型ビジョン改修へ 観客に“心温まる”演出用意 スポニチアネックス 2018年11月6日
  38. ^ 夢スタジアム~広島新球場~: 入札情報:放送席机”. shinkyuujyou.seesaa.net. 2021年5月1日閲覧。
  39. ^ 第五回広島市民球場運営協議会 会議要旨
  40. ^ マツダスタジアムの大型太陽光発電設備の完成(国内初)について(広島市)
  41. ^ 参考・中国新聞2010年1月1日付記事『球場にカープ名選手レリーフ』より
  42. ^ 広島、リーグ連覇へマツダスタジアム“トイレの神様”大作戦! - サンケイスポーツ(2016年12月29日)
  43. ^ 参考・日刊スポーツ2011年12月16日付記事『「赤松君&天谷君」人形“引退』より
  44. ^ 参考・産経新聞2016年4月22日付記事『広島・マツダスタジアムにお化け屋敷オープン「すごく怖いが、すごく楽しい」』より
  45. ^ Agitagueda Art Festival 2012年夏から開催されている芸術祭「Agitagueda Art Festival」に合わせて行われているイベント
  46. ^ 傘の花が幻想的に開く、マツダス傘の花が幻想的に開く、マツダスタジアム10周年イベント - 【J SPORTS】コラム(2018年5月27日)
  47. ^ 栗原も無理!153メートル看板弾100万円 日刊スポーツ(2013年4月2日)
  48. ^ 新広島市民球場命名権取得企業募集要項 (PDF)
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  50. ^ Zoom-Zoomってどんなこと(マツダ公式blog『ZOOM-ZOOM BLOG』より)
  51. ^ 参考・中国新聞2008年11月6日付記事より
  52. ^ a b 広島市民球場の命名権を募集 年2億円以上で - 日本経済新聞(2013年7月26日)
  53. ^ 参考・中国新聞2013年8月30日付記事『球場命名権 マツダに売却』より
  54. ^ 24年3月まで命名権更新 マツダスタジアム - 日本経済新聞(2019年3月1日)
  55. ^ a b 前掲『日経アーキテクチュア』2021年7月8日号、p34
  56. ^ 広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島)の 命名権契約の更新について - 報道関係資料|広島市公式ホームページ|国際平和文化都市”. www.city.hiroshima.lg.jp. 2024年3月5日閲覧。
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  59. ^ マツダスタジアムでのプロ野球開催時におけるお願い - 広島球団公式サイト
  60. ^ 参考・中国新聞2011年1月15日付記事『大型商業施設、来年12月開業』より
  61. ^ 広島ボールパークタウン整備事業B地区基本計画(概要)
  62. ^ 広島ボールパークタウンA地区整備事業(全体計画)
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