M70 (天体)とは? わかりやすく解説

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M70 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:43 UTC 版)

M70
Messier 70
球状星団 M70
仮符号・別名 NGC 6681[1]
星座 いて座
見かけの等級 (mv) 9.06[1]
視直径 8.0'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1780年8月31日 [3]
発見者 シャルル・メシエ[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  18h 43m 12.76s[1]
赤緯 (Dec, δ) −32° 17′ 31.6″[1]
赤方偏移 0.000730[1]
視線速度 (Rv) 218.7 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 3.84 ミリ秒/年[1]
赤緯: -5.78 ミリ秒/年[1]
距離 29,300 光年[2](約8.98kpc)
M70の位置
物理的性質
直径 約68 光年[2]
他のカタログでの名称
Mel 211
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 18h 43m 12.76s, −32° 17′ 31.6″ M70(NGC 6681)はいて座にある球状星団である。

概要

1781年に刊行されたメシエカタログ第2版の最後の天体である。1997年に広く観測されたヘール・ボップ彗星は、1995年7月23日にアラン・ヘールとトーマス・ボップがM70を観測中に偶然発見された[2]

双眼鏡では微かにまるく、小さい中心部が輝いている様子がわかる。口径10cmの望遠鏡で高倍率をかけると、中心部がぶつぶつしている様子が分かる。口径20cmでも見え方に大差はなく、口径30cmでは中心部に星がいくつか分離できるようになる。

観測史

1780年8月31日にシャルル・メシエによって、M69と同時に発見された[3]。メシエは「星のない星雲でM69に先行する」と記したが[3]、後にウィリアム・ハーシェルが星を分離して確認し、「M3のミニチュア」と記した[3]ジョン・ハーシェルは「大きく明るく、まるく中心部は周囲から次第に明るくなっている。星の光度は14~17等」とした[3]カミーユ・フラマリオンは「星団で北東にきれいな重星が飾られている。北北西に9等星が見える」とした。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M70. 2016年3月13日閲覧。
  2. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 70”. SEDS. 2016年3月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年5月30日). “Messier 70 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月13日閲覧。





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