LOCAとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > 事故 > LOCAの意味・解説 

原子炉冷却材喪失事故(LOCA)

原子炉冷却系配管などが破損したり、あるいは弁が開いたままになったりして、そこから原子炉冷却材流出する事態を原子炉冷却材喪失事故(LOCA: Loss of Coolant Accident)という。LOCAが起こると原子炉自動的に緊急停止するが、その後核燃料中に蓄積され核分裂生成物が熱を出し続けるので、炉心過熱し破損することを防ぐためには、十分な冷却維持しなければならないこのためにはまず、原子炉の中の冷却材減少しないように維持することが必要である。 万一のLOCAに備え原子炉には緊急(非常用炉心冷却装置ECCS: Emergency Core Cooling System工学的安全施設一つ)と呼ばれる安全装置設けられていて、ポンプ窒素ガス加圧されタンクなどで構成されている。LOCAが起こって原子炉の中の圧力が下がると、このECCS自動的に働いてタンクなどに貯蔵されている低温原子炉注入する仕組みになっている

Loca

名前 ロカ

冷却材喪失事故

(LOCA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/23 08:34 UTC 版)

冷却材喪失事故(れいきゃくざいそうしつじこ、英語: loss-of-coolant accident, LOCA)とは、軽水炉において冷却材および減速材として用いられる軽水が配管の破損等によって流出し、炉心の冷却機能が損なわれる事故をいう[1][2]


  1. ^ a b LOCA”. 高度情報科学技術研究機構 (1998年1月). 2021年7月7日閲覧。
  2. ^ a b c 佐藤・村尾・田坂[1986: 887]
  3. ^ a b 冷却材喪失事故(LOCA)に関する研究-熱水力挙動- (06-01-01-04)”. 高度情報科学技術研究機構 (2006年9月). 2015年10月10日閲覧。
  4. ^ 原子力事業部 原子力を考える 模型で学ぶ原子力発電
  5. ^ CANDU炉黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉の場合、これは一続きの加圧燃料チャネル (pressurized fuel channels) にあたる。アルゼンチンにあるAtucha Iのような加圧型重水炉(PHWR)の場合、これはチャネルと加圧容器の二重防壁にあたる。


「冷却材喪失事故」の続きの解説一覧



LOCAと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「LOCA」の関連用語

LOCAのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



LOCAのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
文部科学省文部科学省
Copyright (C) 2024 文部科学省 All rights reserved.
環境防災Nネットホームページ原子力防災基礎用語集
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの冷却材喪失事故 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS