J/APG-1とは? わかりやすく解説

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【J/APG-1】(じぇいえーぴーじーいち)

航空自衛隊のF-2に搭載されているレーダー
アクティブフェースドアレイ方式パルスドップラーレーダーで、以下のような特徴備えている

この中でも特に高分解能重きを置いているものと思われレイドアセスメント能力やグラウンド・マップの鮮明さ従来のものとは比較ならない優れていると言われている。
さらに電子戦システムからの情報併せて脅威目標識別並びに優先度判定を行うことができる。

F-2への搭載当初レーダー探知距離が設計時の3分の1下になる、などといった不具合発生したが、このような不具合は他のレーダーにおいてもよくある初期不良一種であり、またC-1FTB搭載して機上試験時において問題が見つからなかったことなどから、レーダー自体問題というよりは艤装との干渉よるものだったと思われる
現在は、同レーダー搭載するF-2が夜間飛行任務アラート任務に就いていることなどからすで上記不具合解決したものと思われる

アクティブ電波ホーミングミサイル搭載に関する研究」により、OFP改修によるレーダー視程伸延が行われた。

スペックデータ

バンド帯:Xバンド
探知距離:(対戦闘機でルックダウン時)35nm
アンテナサイズ:約70センチ
製造三菱電機


J/APG-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 01:27 UTC 版)

J/APG-1は、日本三菱電機F-2戦闘機用に開発した火器管制レーダー。アンテナ部はアクティブ・フェーズド・アレイ(AESA)式とされており、これによって本機は、アクティブ式としては、世界で初めて量産戦闘機に装備されたフェーズドアレイレーダーとなった[注 1]。一機あたり価格は7億8,000万円。


注釈

  1. ^ パッシブ式ではソ連の開発したMiG-31搭載のザスロンが初となる。
  2. ^ レーダーの搭載位置がベース機のF-16よりも下げられたため、ピトー管やレドームの厚い部分にアンテナがかかり、電波入射角が変わってしまったことで性能が低下したといわれている。初期不良の範疇でありマッチングは実機を使わないとたいてい判明しない。

出典

  1. ^ a b 『世界の名機シリーズ F-2』イカロス出版、2020年7月30日、37頁。ISBN 4802208634 
  2. ^ 平成21年度政策評価書事後の事業評価 アクティブ・電波・ホーミング・ミサイル搭載に関する研究 本文
  3. ^ 航空情報 2010年12月号 P.63「空自戦闘機の近代化改修と将来国産戦闘機の基幹技術」 河津幸英


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