J._J._トムソンとは? わかりやすく解説

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ジョゼフ・ジョン・トムソン

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/07 03:16 UTC 版)

サー・ジョゼフ・ジョン・トムソン(Sir Joseph John Thomson, 1856年12月18日-1940年8月30日)は、イギリス物理学者。しばしばJ. J. トムソンと呼ばれる[1]電子の発見に貢献したことで知られる。また安定同位体の発見者であり、質量分析器の発明者である。1906年に気体の電気伝導に関する研究でノーベル物理学賞を受賞した[2]


  1. ^ 例えば、アーサー・シュスターピーター・ゼーマンエミール・ヴィーヘルトはトムソン以前に電子の比電荷を測定し、ゼーマンとヴィーヘルトはそれが非常に軽い(または小さい)荷電粒子だと結論している。また電場によって陰極線を偏向させる実験結果は、1896年にグスタフ・ヤウマンによって発表されている。(マルチネス「科学神話の虚実」、カーオ「20世紀物理学史 上」)
  2. ^ 20世紀初頭には実際にそのような評価がされていた。トムソンを「電子の発見者」とする狭くて単純化された見方を広めたのはトムソンの弟子たちだったと、イソベル・ファルコナーやE・A・デーヴィスのような物理学史家は指摘している。(マルチネス「科学神話の虚実」)
  1. ^ 偉人たちの夢 (65)J.J.トムソン”. サイエンスチャンネル. 2019年12月9日閲覧。
  2. ^ “偉人たちの夢 (65)J.J.トムソン”. サイエンス チャンネル. https://sciencechannel.jst.go.jp/C990501/detail/C020501065.html 2020年2月28日閲覧。 
  3. ^ a b Davis, J.J. Thomson and the Discovery of the Electron
  4. ^ "Thomson, Joseph John (THN876JJ)". A Cambridge Alumni Database (英語). University of Cambridge.
  5. ^ "Thomson; Sir; Joseph John (1856 - 1940); Knight". Record (英語). The Royal Society. 2011年12月11日閲覧
  6. ^ Thomson, J. J. (1905). “On the emission of negative corpuscles by the alkali metals”. Philosophical Magazine, Ser. 6 10: 584–590. doi:10.1080/14786440509463405. 
  7. ^ Hellemans, Alexander; Bryan Bunch (1988). The Timetables of Science. New York, New York: Simon and Schuster. pp. 411. ISBN 0671621300.
  8. ^ Thomson, J. J. (June 1906). “On the Number of Corpuscles in an Atom”. Philosophical Magazine 11: 769–781. http://www.chemteam.info/Chem-History/Thomson-1906/Thomson-1906.html 2008年10月4日閲覧。. 
  9. ^ a b Cathode rays Philosophical Magazine, 44, 293 (1897)
  10. ^ a b 青柳恵介『風の男 白洲次郎』(新潮社(新潮文庫)、2000年)pp. 51
  11. ^ 池田潔『自由と規律』(岩波書店(岩波新書)、1949年)pp. 63-64


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