Intel_80386とは? わかりやすく解説

Intel 80386

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/15 14:05 UTC 版)

Intel 80386(またはi386)はインテル32ビットマイクロプロセッサ (CPU) である。1985年10月に発表され、x86アーキテクチャを32ビットに拡張し、レジスタを強化した。インテルが現在使用している名称はIntel386TMプロセッサ (Intel386TM Processor) である。互換CPUにも386の型番が付くものがある。


注釈

  1. ^ ただし、同一クロック周波数・どちらもリアルモードでも386より286の方が高速である。386をプロテクトモードにすると(MS-DOSで使っていても拡張メモリマネージャを使うためにはその必要がある)さらにその差は開く。そのためかインテルは16MHz以上の286を出さなかった。逆に286のセカンドソーサや286互換CPUメーカーは、16MHz以上、果てはメーカーによっては25MHzという高速の286を製造・販売した。
  2. ^ セグメント方式#x86を参照。
  3. ^ ただしスタックポインタ(ESP)はインデックスとして使用できない。
  4. ^ 64KBを超えるアクセスには予めセグメントリミットの変更が必要。リアルモードを参照。
  5. ^ 80486以降はCR3の下位ビットに新たなフラグも設定された。
  6. ^ うち2本は予約されているのみで、機能は無い。
  7. ^ なお80486ではさらにTR3-TR5が追加されている。
  8. ^ 詳細はen:Intel_80286を参照。
  9. ^ 例えば80286用に作られたソフトウェアがプロテクトモードからリアルモードに戻るときの外部ハードウェア機構を利用することで、CPUをリセットしつつも、OSは処理を続行することができる(ただし復帰処理の際にDXレジスタが保存されるか否かは機種によって異なる)。また、PC-98ではメモリアドレス0000:0486に保存される[3]

出典

  1. ^ http://download.intel.com/design/intarch/manuals/24319001.PDF
  2. ^ インテル(R) プロセッサの識別とCPUID命令” (PDF) (英語・日本語). インテル. 2017年12月23日閲覧。
  3. ^ a b BIOSが使用するシステム共通域” (プレーンテキスト). ウェブテクノロジ. 2018年1月8日閲覧。
  4. ^ a b In-Circuit Emulation:How the Microprocessor Evolved Over Time
  5. ^ ピクニック企画, 堤大介, ed. (1 March 1990). "i 80386SX". 『電脳辞典 1990's パソコン用語のABC』. ピクニック企画. p. 309. ISBN 4-938659-00-X によれば、データ処理能力は20%ほどの低下を来す。
  6. ^ 376TM HIGH PERFORMANCE 32-BIT EMBEDDED PROCESSOR” (PDF) (英語) (2002年9月12日). 2008年4月6日閲覧。
  7. ^ Intel386™ Processors” (英語) (2002年9月12日). 2008年4月6日閲覧。
  8. ^ Intel 8087からRapidCADまで コプロセッサーの歴史”. ASCII.jp (2013年7月22日). 2020年3月29日閲覧。
  9. ^ Frank van Gilluwe, "The Undocumented PC, second edition", 1997, ISBN 0-201-47950-8, page 55
  10. ^ 「Susteen最新鋭機種登場」、月刊ソフマップワールド1993年8月号、p33。
  11. ^ 大原雄介 (2009年3月16日). “【マイコンデータ室】その他のx86系プロセサの系譜”. 日経XTECH. 2020年12月27日閲覧。






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