Happy99とは? わかりやすく解説

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Happy99

読み方ハッピーナインティーナイン
別名:ハッピー99I-Worm.HappyPE_SKASKA.EXEWSOCK32.SKA

Happy99とは、1999年初頭流行したトロイの木馬ワーム一種である。

Happy99は主に電子メールなどを通じて自己増殖を行う。他のメール混じって「Happy99.exe」という実行ファイル添付され電子メール送られるメッセージ本文は空で、送信者は直前受信した人物同一であることが多い。

ユーザー添付ファイルを開くと、Happy99のプログラム実行される。「Happy New Year 1999!」というメッセージ花火画像表示されバックグラウンドではプログラム感染活動開始する。まず「SKA.EXE」のファイル名自身コピー作成し、それを展開してWINDOWSSYSTEMディレクトリにSKA.DLLを作成する同時にWINDOWSSYSTEMディレクトリ内のSOCK32.DLLファイルを「WSOCK32.SKA」という名前のファイル上書きする。次回Windows起動され時にワーム実行される

Happy99に感染した状態で電子メールの送信などを行うと、感染プログラムが同じ送信先宛てた「Happy99.exe」付きメール作成する受け取り手は、メール送り主知人であるという理由無防備に添付ファイル開いてしまうため、大きな被害招いたとされている。感染メールメーラー使用せずメール作成するため、送り手となったユーザー気づかれることが少ない。なお、Happy99は感染メッセージ送信した相手リスト化してWindowssystemファイル記録・管理し、同じ相手には2度送らないようになっている

電子メールメッセージ添付された「Happy99.exe」ファイルを開かなければ、Happy99に感染することはない。もし感染したかもしれない場合Windowssystemディレクトリに「SKA.EXE」、「SKA.DLL」、「WSOCK32.SKA、の各ファイル存在するかどうか確認することで、感染有無調べることができる。感染していた場合には、「SKA.EXE」「SKA.DLL」の各ファイル削除し、Happy99がバックアップしたWSOCK32.SKAファイルリネームして感染した「WSOCK32.DLL」に置き換えることで修復することができる。なお、Windows起動している状態では修復操作できないので、以上の操作MS-DOSモードで行う必要がある

ちなみに2000年には同様の動作感染する「Happy00.exe」という亜種登場している。


参照リンク
W32/Ska(Happy99)に関する情報 - (IPA
セキュリティのほかの用語一覧
ウィルス・ワーム:  ExploreZip  Facebookワーム  Flashback  Happy99  バックドア型  暴露ウィルス  パスワードスティーラ



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